能登半島地震、被害状況は深刻

2024年01月04日


 4日(木)も午前10時22分から官邸の対策本部会議と農林水産省の対策本部会議がありました。
支援物資が末端被災地まで届かない
 特に石川県の被害状況は深刻です。死者・行方不明は100人を超すかもしれません。更に輪島市や珠洲市は道路が寸断され、海上からの接近も、海底が大きく隆起しているため、船舶が港に近づけない状態です。輪島市には自衛隊の艦船が出動し、ホバークラフトで海岸に上陸しました。熊本の大津町に住む友人から電話があり、実家が珠洲市にあるけれど全く連絡が取れない、携帯も通じないし孤立状態が続いているらしい、何とかならないかという悲痛な声で訴えられました。食料などの支援物資は拠点基地までは運ばれていますが、その先の被災地までの輸送は難しい状態であることが明らかになって来ました。ヘリによる輸送が唯一の手段という場所も少なくありません。
中山間地の酪農、畜産が心配
 農林水産省の対策会議でもパックご飯やカップ麺、ペットボトルなどの発送開始の報告がありましたが、やはり拠点基地までの搬送で被災者の手元に届いているかどうかは不明です。一日も早い道路の復旧が待たれます。酪農や畜産の搾乳、集送乳、給餌なども心配です。また畜舎は簡便な建物が多いため倒壊している事も予想されます。私は最後に「畜舎などは中山間地、山間地が多い。かなり被害が出て今も餌や水などで苦しんでいる家畜も予想される。出来得る限りこまめな情報収集をして欲しい」と述べました。

 能登半島は日本海岸方向に行けば行くほど、道路もインフラも脆弱なようです。耐震性のある家屋も5割に満たない、と言われています。まずは早急な現状の把握が必要です。
写真は本日の官邸における対策本部会議