岩手県へ砂防事業の視察

2022年09月06日

 4(日)、5(月)の両日、自民党砂防議員連盟(鈴木俊一会長)で岩手県の八幡平(はちまんたい)山系の砂防事業を視察しました。
 砂防議連は山腹や沢の土石流を防止するための砂防ダム事業を支援するために結成しているもので、例年砂防ダム堰堤がある山間地を視察しています。これまでに富山県の立山砂防、長崎県の雲仙砂防・阿蘇の砂防ダム工事現場などに行きました。この日も衆参の国会議員17人が参加しました。

 日、月曜日の視察になったために、日曜日の午後2時20分東京駅発の東北新幹線で盛岡まで行き、2日目に3か所の砂防ダムと工事現場、更にイーハトーブ火山局という活火山岩手山の火山活動を監視している国の施設に行きました。

 砂防ダムは急峻な山々が連なる日本独特の防災施設で、世界的にも「SABO」の横文字で呼ばれています。それだけにその技術は高く評価され、砂防ダム発祥の地である富山県の立山砂防群は、世界遺産登録への申請準備もしています。

 大型バスに全員乗り込み、ヘルメットをかぶり舗装してない山道を行き、山中の砂防ダムや工事現場を視察しました。

 近年我が国では、豪雨が来ると土石流などが発生し、集落を飲み込み多数の犠牲者を出します。それを防止するために砂防ダム、治山ダム、そして河川の治水ダム等、様々な施設が駆使され幾重ものストッパーで下流域への流出を防いでいます。

 山中で懸命の作業をする職員の様子を見て改めて日本の災害への備えが明治、大正期から営々と行われていることに感心しました。

 そして砂防ダムは山間地のあまり目立たないところに設置されていますが、懸命に土砂を受け止め土砂をせき止めています。その姿は涙ぐましいほどです。

 このような地味だけれど、先人たちが努力して培ってきた技術と精神をしっかりと今後も継続させていかなくてはいけないことを痛感しました。