TSMCの進出に伴う街づくりへの期待

2022年09月02日

 1日(木)午後6時半から、地元の菊陽町図書館ホールで「菊陽町の未来を考える講演会」が開かれました。菊陽町は台湾の世界的半導体企業である「TSMC」が進出し、2024年末の操業開始に向けて現在急ピッチで工場建設が進んでいます。周辺のインフラも大きく変わり、外国企業だけに、インタナショナルスクールや中国語や英語が通用する医療機関などが要求されてきます。関連企業も数十社に及ぶことが考えられ、町が大きく変貌していくことになります。しかもこの事業は単なる地方の企業誘致だけでなく、「日の丸半導体」の復活に向けた国策事業であるために、国は何としてもアジアや世界の半導体供給拠点にしなくてはなりません。

 しかし、街づくリは地元住民の手で一つ一つ丁寧に進めていく必要があります。そのために、菊陽町が主催して今後の心構えや対応について有識者を招いて講演会とフリートーキングを実施したものです。

 今回の講師は地元肥後銀行頭取の笠原慶久氏で「半導体関連企業の立地に伴う経済効果と、街づくりへの期待」と題して講演されました。私もこのために一日早く熊本に帰り、挨拶の中でTSMCがなぜ熊本進出となったのか、国が外国の民間企業に対して投資総額の半分に及ぶ5千億円をなぜ投入するのか、日本、アメリカ、台湾の世界戦略の一環であること、などを述べさせていただきました。

 笠原氏の講演では、現在までの熊本県や菊陽町のGDPなど経済の推移、将来への予測、人口の動態など様々な観点からの分析結果を披露されました。その上に立っていかに街づくりを実施していくかを述べられました。また将来の関連企業立地の予測も報告されました。

 その後は、笠原氏と地元後藤三雄菊陽町長、そして後藤一喜菊陽町商工会長の3人によるディスカッションが行われました。

 この日の出席者は菊陽町の全区長さん、地元経済人、町議会議員さんら250人でした。会場は500人以上の収容力がありましたが、コロナ感染防止のために人数が制限されました。

 皆さん熱心に聞いておられました。しかし、これまでの企業立地と次元が違うスケールや戦略で進められますので不安もあるようです。

 今回の講演を皮切りにいろいろな分野で今後の対策を考えていくべきです。私も菊陽町の女性後援会「たんぽぽの会」で19日に私が講師となって勉強会を実施します。振るってご参加いただき万全の姿勢で今後のまちづくりを進めていきたいと考えています。