暴力に絶対に屈しない民主国家を

2022年07月09日

 8日(金)午前中、地元大津の事務所でミーティングをしている時に、「安倍さん銃撃される」の一報が入りました。「我が日本でこのようなことが起きるのか」とみんなが思ったことでしょう。そして怒りや悲しみ、無念さと同時に何とか回復されるように、そのような思いが次々にこみあげてきました。

 民主主義の第一歩である選挙、その最中の出来事でした。私は熊本県の総選挙長として直ちに、選挙対策本部長の前川自民党熊本県連会長に連絡を取り、午後からの遊説をどうするか等を話し合いました。一方で自民党本部の梶山幹事長代行にも連絡を取り、党としての方針を確認しました。梶山幹事長代行の返答は「それぞれの県連に任せる」という事でした。
 その結果、熊本県連では選挙カーを使わず、連呼もしないと決めました。しかし候補者のために各地域で100人以上の方々がお集まり頂いていますので、候補者がその場に乗用車で向かい、ハンドマイクを使って「民主主義を守るための呼びかけをする」といったことを決めました。

 その足で自民党熊本県連に行き県連会長や幹事長と今後のことについて話し合うとともに、安倍元総理が回復されることを祈りました。
 しかし全国民の願いも空しく、午後5時過ぎに死亡が発表されました。

 銃規制が世界で最も厳しい日本で、そして世界一安全な国を自認する我が国で、とんでもないことが起きてしまいました。無念さの反動は警護体制はしっかりしていたのか、という思いになって跳ね返って来ます。

 今回の参議院選挙は、2月24日にロシアのウクライナ侵略開始により、ウクライナ戦争が始まったことから、民主主義国家が結束し、武力による現状変更を認めない、専制国家と明確に対峙する。そのために「外交・防衛の安全保障」「経済の安全保障」「食料の安全保障」を3本柱として今後の我が国の重要政策を進めていく、と呼び掛けて選挙戦を始めました。

 その最中の今回の凶弾事件です。私たちは「暴力に屈しない」「民主主義を国家として守る」という旗を更に強く掲げなくてはなりません。そのため、選挙戦最終日の9日も通常通りに遊説活動をします。ただし黒の喪章をつけ、静かに進めます。
 民主主義を訴え「強く、多様で、心豊かな日本」をつくるために何としても選挙で大勝して、その決意を実証しなければなりません。

 安倍元総理の死を乗り越えて、私たちは民主的に戦い、我々が求める国家や社会をつくり上げます。