担当の法案審議終了

2021年05月27日

 27日(木)は午前10時から午後1時半近くまでの3時間強、参議院内閣委員会が開会、障害者差別解消法の改正法案審議をしました。審議終結後、採決に移り、全会一致で法案を可決しました。明日の参議院本会議で採決の予定です。これで私が担当した法案は明日の本会議が委員会の採決通りなら全て成立することになります。

 この日の内閣委員会の法案審議では、答弁者は私たち行政担当者だけでなく、参考人も加わりました。通常なら参考人質疑は独立して半日か1日かけて行うのですが、与野党の合意で政府への質疑と併せて意見を述べる、というものでした。私にとっては初めての経験です。障害者の方、障害者関連団体の方3人が参考人として出席され、法案審議の中で質問に答えられました。

 参考人の皆さんは当事者ですので、自らの体験談も話されました。レストランで入店を拒否され、合点がいかないので役所に電話したら、農林水産省や経済産業省、消費者庁、法務省など次々に、たらいまわしにされたこと、また全盲の参考人の方はアパートを借りるとき拒否され、訓練を済ませており、生活はきちんと出来る、と言っても火災が起きたら大変、と取り合ってもらえなかったこと、など真に迫った意見や体験談ばかりでした。そして「障害者に対する差別意識を変えるためには、法律をまず作りその中で意識を変えてもらうしかない」という言葉が印象的でした。
 何はともあれ法案審議は終了しました。それぞれに難しい質疑がありました。特に野党の質問には神経を使いましたが、野党の意見に耳を傾けなくてはならない事も改めて実感しました。

 終盤国会、LGBTに関しての理解増進法案が議員提案で提出される予定ですが、依然、様々な論議が自民党内で行われています。論議を尽くすことは良いことです。ただ論議次第で国会全体や委員会が今後どのように運営されていくか、そして何が起きるかわかりません。緊張状態は続きます。