井上大臣とタッグで備蓄食品をフードバンクへ

2021年04月22日

 22日(木)、午前11時過ぎ井上内閣府特命担当大臣が私の大臣室へ来られました。井上大臣は消費者及び食品安全の担当大臣でもあります。大臣は災害など非常時用に霞が関各省庁で備蓄している非常食品をフードバンク等に提供したいという事で、孤独・孤立対策でフードバンクや子ども食堂を担当している私のところに来られたのでした。

 霞が関ではそれぞれの省庁が非常時に備え様々な食料品を備蓄しています。賞味期限が近づくと新しいものと交換する訳ですが、それまでの食品はほとんどを破棄していたそうです。税金で購入した食料品を、入札するならまだしも、勝手に無料でどこかに配布してはならないという、財務省や会計検査院の厳しい指導があったようです。
 しかし、消費者行政として食品ロスを減らす立場の担当でもある井上大臣が、フードバンクや子ども食堂に提供すべきではないかと考えられ、霞が関の非常時食品の提供となりました。この日はその実物も持参していただきました。
 霞が関だけで20万食分あるそうです。国は各地に地方整備局など地方支分部局、いわゆる出先機関を持ってます。そこにも非常用に備蓄食料品があります。それを加えると更に数は増えます。加えて都道府県をはじめ市町村や各団体が参加していただくと、膨大で強力な食料支援体制が出来ます。

 私としてはこんなに嬉しいことはありません。昨日も子ども食堂やフードパントリーに行き、食事に困窮されている方や食材の調達に苦労されているNPОの方々が各方面にいらっしゃるのを目の当たりにして来たばかりです。

 私からも「大変有難いことです。今後お互いに協力してこのスキームを全国に広げていきましょう」と言いました。
 早速取り組みを開始し、食材、非常用食料品を希望する団体、皆さんに食料支援が今以上に行き届くように実施に向け動きます。

 このような簡単なことが今まで出来ていなかった、という事が不思議です。しかし、これも「孤独・孤立対策担当室」という目に見える組織が設立されたからこそ考えが及んだのだと思います。
 いろいろなところに孤独・孤立の司令塔の波及効果が出て来ています。