ロシアの新聞から孤独問題でインタビュー

2021年03月25日

 25日午後5時半からロシア連邦政府機関紙の「ロシア新聞」のインタビューを受けました。我が国で孤独・孤立担当大臣が生まれたという事で、どのような仕事をするのかという関心からのインタビューでした。インタビュアーは日本支局のレーニン・アレクサンドル支局長です。

 質問は9項目➀日本の内閣になぜ孤独担当大臣を置くことになったのか➁コロナ禍で孤独を感じないようにするためには、国民一人一人に何ができるか➂具体的にどんな仕事をして担当室は何人いるのか➃日本に孤独と呼ばれる人は何人いるのか➄日本では孤独に悩む人は高齢者だけでなく若者にも多くなっているのではないか➅日本で孤独になる人が出て来るのはなぜか、なぜ戦う必要があるのか➆孤独との戦いは無駄ではないのか。人々に幸せを感じることが大事であることを教えることの方が重要ではないのか➇大臣自ら孤独を感じたことはあるか➈仕事ではどの省庁や組織と連携していくのかといったことでした。

 レーニン記者にとって日本は2回目の赴任で通算在日期間は3年です。そのため日本語でのインタビューとなりました。

 私はできるだけ分かり易く、ゆっくりと丁寧に答えました。「コロナ禍でStayhomeが多くなり、孤独感を持つ人が増え、自殺など様々な問題が現象として起きて来た」「ソーシャルメディアやNPО活動で孤独に悩む方々を応援して可能な限りつながりを持つ環境をつくる」「スタッフは兼務も入れて31人で、私の担当室が司令塔になって全省庁と連絡を取り合っている」「我が国の孤独の実態調査に向けてタスクフォースを動かしている」「孤独との戦いは無駄ではなく、みんなに夢や生きる希望を持たせることが一番大事」「熊本地震の時、自分自身も深い孤独を感じた」「全ての省庁が相手であり、有識者やNPОの方々と連携していく」などを述べました。

 インタビュー、答弁は約45分間でした。こちらからもロシアの孤独の状況を聞きたかったのですが、聴けずじまいでした。しかしきっとロシアにも孤独で悩んでいる方々は多いと思います。

 国内のメディアではこれまでテレビが1社、通信社が1社、週刊誌が2誌、宗教関係の会報誌1誌からインタビューを受けましたが、海外メディアは今回のロシアのほか、これまでインドやアメリカからも問い合わせがあり、スペインからのインタビュー申し込みもきています。世界的なコロナ感染拡大で経済やスポーツ・芸術イベントへの大きな影響だけでなく、孤独・孤立という心の問題への影響もあらゆる国に広がり深刻な社会問題となっているようです。

 今回のインタビュー、どのような記事となって掲載されるか興味津々です。