人材派遣実践例で高知県とオンライン意見交換

2021年03月24日

 24日午後5時半から1時間、高知県の人材拠点事務所と私の大臣室を結び、東京の人材やノウハウを地方に供給する対策についてオンライン意見交換をしました。
 私が所管する「地方創生まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、都市部の専門人材を地方に派遣するか副業・兼業でノウハウを提供する「プロフェッショナル人材事業」という政策を実施しており、各県にプロフェッショナル人材拠点を置き、そのスタッフが仲介を行っています。その中でも高知県は熱心に取り組んでいますので直接当事者から話を聞きたいと私が申し込んで、この日の意見交換になりました。

 高知県側から参加していただいたのは、人材拠点のスタッフで四国銀行、県庁からの出向者である川添宣和さん、山地和さんの2人と、東京の大手製粉会社ОBで人材拠点の仲介で高知缶詰という企業にプロ人材として就業している植松計雄さん、そして高知缶詰の社長岡崎好洋さん。司会進行は高知県庁の平井和久課長に務めてもらいました。

 私が挨拶した後に、高知県の人材拠点事業の活動状況や実績の説明、さらに植松さんからは缶詰工場での仕事の内容、社長の岡崎さんからは、植松さんが就業したことの効果などが述べられました。就業と言っても、「短期プロジェクト」と言って、普段はオンラインで指導し、必要であれば高知に出向くという副業・兼業スタイルです。仕事の内容は管理職をはじめとする人材の育成という事でした。

 自由討議では私の方から植松さんに「どんな点に一番注意しながら指導をしているのか、オンラインで十分に指導ができるのか、どの辺が一番地方の企業人に足りないことと思うか」、社長の岡崎さんには「人材育成の効果は上がっていると実感するか、植松さんへの社員の評価はどうか」などを、また拠点のスタッフには「国に今後望むことは何か」などを遠慮なく聞きました。

 皆さんそれぞれに正直に答えていただき「ミスを犯した時、これまではウヤムヤで済ましていたが、ミスの原因をしっかりと分析しスピード感を持って次に生かすという事が出来るようになった」「植松さんの指導で確かに管理職の方たちに責任感が出てきた」「中央にどのような人材がおられるのか、リストアップしたものがあると仲介する立場としてはマッチングがやり易くなる」などの意見が次々に出されました。

 気が付いたらもう1時間が経っていました。オンラインによる意見交換は時間を無駄にしないで要点だけを述べますので、効率的です。話の内容も大変参考になりました。
 やはり、都市部の人材とノウハウの地方への供給はこれから必須です。更に、より人の流れが力強いものになるよう政策を充実させていきます。

 オンラインの後はやはり現地に行って実際に見てみたくなりました。 是非実現させたいものです。