現道国道57号と北側復旧ルートトンネルが同時開通

2020年10月05日

 金曜日に熊本に帰りました。大臣就任後初めての地元です。今回帰った目的は、熊本地震で崩落した阿蘇立野地区の斜面復旧事業の完工、それによって交通遮断された現道57号の開通式、加えて57号の北側ルートとして工事していた長さ3659メートルの復旧トンネルの完成と、トリプルの完工式があったためでした。これらはすべて国が権限を代行して直轄工事として行ったものです。平成28年4月14、16日の熊本地震以来4年半、私たちが思っていた以上のスピードで完成しました。

 トンネルは素晴らしいものでした。取り付け道路も含めると13キロメートル、熊本市側から走り、トンネルを抜けると阿蘇の雄大な景色が開けます。現道57号は計画通りの4車線化、こちらも素晴らしい阿蘇の光景を楽しみながら快適なドライブが出来ます。現場は火山礫の崩れやすい阿蘇外輪山の場所、工事も困難を極めましたが、我が国の土木工事の水準の高さを表すような見事な大工事の完成でした。完成を待ちかねたドライバーの方々が開通を待っておられ、夕方はトンネル、57号ともに渋滞、一方で沿線のお店などは賑わいを取り戻していました。

 これから週末を中心に車は更に増えて行くでしょう。そして来年春には最後の復旧工事「阿蘇大橋」が完成します。1000メートルにも及ぶ大架橋になります。こちらも峡谷跨いで橋脚が50メートルに及ぶ橋梁、観光名所になることは間違いありません。震災から5年近くをかけて阿蘇の新たな時代が始まります。

 地元では、後援会をはじめとした皆様が大臣就任を喜んでいただきました。熊本空港に到着して直ぐの金曜日に、私の生まれ育った集落下町地区で歓迎会、続いて永年苦楽を共にしてきた後援会の歓迎会、次の日は建設関係、農業団体関係の歓迎会と続きました。お世話になった方々へのあいさつに出向くと、多くの方が集まって出迎えていただきました。鬼籍に入られた友人や先輩の墓参もしましたが、そこにも一緒に戦い、歩んできた方々が集まってくれていただきました。感謝の至りです。

 嵐のような3日間が過ぎ、今日からまた地方創生、少子化対策への取り組みが始まります。東京では常に頭の中はこの事でいっぱい。1週間の始まりです。