新型コロナで政府批判の声次々

2020年08月04日

 今日、昼過ぎの便で上京しました。熊本で活動する間に、新型コロナウイルス対策に対する国への批判を数多くいただきました。「総理のメッセージが聞こえない」「国会議員は何をしている。国会を開いて法改正をすべきだ」「毎日陽性者が増えるのをただ指をくわえて見ているだけか」などの厳しいメールや電話をいただきました。いずれももっともな意見ばかりです。そのため、今回のコロナ対策の一翼を担っておられる先輩議員に、このような声が多く寄せらえている、と電話もしました。今後は自民党でもいろいろな動きが出てくるでしょうし、国会も動き出しそうです。
 
 しかし、国会を開いて法改正をする、と一口に言ってもそう単純にはいきません。飲食店などの営業権を強制的に中止させるなど私権の制限を伴う法改正です。それは飲食や旅館ホテルだけでなく、あらゆる分野に波及します。どのような状態になったら私権が制限できるのか、憲法改正にも匹敵する問題とも思います。それを一つの特措法である「新型インフルエンザ等対策特別措置法」で先行して私権制限をする法律に改正することは、大変な作業であり、かなりの準備が必要です。しかも法律で私権の制限をすればそれに対する国の補償措置が必要です。どのような基準で補償をするのかも難しいところです。また財源も心配されます。考えれば考えるほど事はそう簡単ではありません。そのために政府は、コロナ感染がひと段落してから法改正をする、と言っているのだと思います。

 それでも、毎日報道される陽性者の数で国民がイライラを募らせています。何らかのメッセージや対応は、政府および国会から国民の皆様に伝えるべき、と考えます。

 厳しい現状、やるせない毎日、だからこそ一人ひとり、家族単位、地域単位で万全の対策を取りながら、冷静に我慢強く黙々と毎日を送り、withコロナを乗り切るしかありません。