黒川東京高等検事長の辞任

2020年05月22日

 黒川東京高等検事長が辞任しました。自粛が呼びかけられている中、新聞記者と賭けマージャンに興じていた、という事が週刊誌で報道されての辞任です。あまりにも緊張感が足りず、辞任は当然と言わざるを得ません。それまでは黒川検事長に対しての評価は、検事の定年延長に対して政府の対応が批判される中、黒川さん本人に対しては仕事ができ、人物としても一般的な強面の検事とは違った人間味があり、政治やマスコミの前でさらし者にされることに同情論も出ていました。その裏で、このような生活だったとは私たちもがっかりです。

 しかし政治はやはり何が起きるか分かりません。この一件でこれからの国会運営、国家公務員法の行方、今後の政局などに何らかの影響が出てくるかもしれません。

 東京などの首都圏と、北海道以外の地域で緊急事態宣言が解除された今こそ、しっかりした今後の見通しと膨大なデータに基づいた政策を考えて行かなくてはなりません。感情的にならず、冷静沈着な判断が必要です。特に、国民のフラストレーションがたまっている時です。その中での第2次補正予算作成の途中です。予算の柱立てをしっかりと行い、支援策はその額もさることながら迅速性が最も問われます。企業や国民が支援を申請すればすぐに実行されるスピードが必要です。

 まさに社会、経済、政治が混乱している今こそ、真価を発揮する時です。より緻密で冷静な、しかも多くの声を聴く一方で果断な勇気と実行力が求められます。