予算委員会で参考人質疑

2020年05月21日

 昨日は衆議院予算委員会で「新型コロナウイルス感染対策について」をテーマに、医療、経済の専門家を招いての参考人質疑がありました。参考人として招かれたのは医療分野から最近テレビなどで説明をされる新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の尾身茂先生と国立感染症予防研究所所長の脇田隆字先生、そして経済分野からは慶応大学経済学部教授の竹森俊平先生の3人です。

 それぞれの専門家が10分づつ意見の開陳をした後、各派代表の5人が約15分間の質疑応答を行いました。さすがに専門家だけあって医療体制や今後の第2波への備え、そして経済活動再開に向けての準備などについて参考になる持論を述べられ、各派代表の委員の質問に答えられました。

 特に印象に残ったのは、第2波の感染発生も含めて長期戦になる事、ワクチン開発までには2年近くの年月がかかる事、経済も徐々にしか再開出来ない事、経済的弱者に寄り添わなくては全てが破壊されていく事、国の役割も大切だが今後は地域を一番知っている都道府県知事の役割が重要になってくるという事、などを専門家の方々が強調されたことでした。

 やはり長期戦になります。それによって社会の在り方も変わって来ます。弱者に対していかに手厚い支援策をとるかが全体を支える、そんなことを教えていただきましたので、政策づくりも専門家の方々の意見を参考に作っていかなくてはならないと痛感しました。

 そのあと、自民党政調会のコロナ対策会議があり第2次補正予算についての意見を出し合いましたが、緊急の予算と同時に、中長期的な視点に立った予算編成も忘れてはならないことを強調しました。

 有意義な参考人質疑でした。