黒川検事長辞任の衝撃

2020年05月23日

 東京高等検察の黒川弘務検事長が政府の自粛要請中に新聞記者たちと賭けマージャンを行っていたとして、辞任に追い込まれたという「事件」は国会に大きな衝撃で伝わりました。昨日の朝、早速野党の予算委員会筆頭理事から電話があり「これから筆頭間で協議をしましょう」ということでした。
 本会議が終わって筆頭間協議をやりましたが、野党側の申し入れは、「これほどまでに重大な局面を迎えたので、第2次補正予算案を審議する前に安倍総理の基本的姿勢、という事で集中審議をお願いしたい。もし時間的に余裕がないなら予算成立後に開催して欲しい」というものでした。

 私は「今、国民の皆さんに果たさなければならない責務は、第2次補正予算を一日も早く成立させることだ。家賃や困窮大学生への支援、地方の財源不足などすぐ実行しなくてならないことが山積している。先ずは予算委員会の審議に全力を尽くしましょう」と答えました。「そのうえで予算成立後に開催するかどうかはまたお互いに考えましょう。申し入れがあったことは国会対策委員長にも伝えます」と言いました。

 突然今回のようなことがあると、野党にとってはまさに「飛んで火にいる夏の虫」でエネルギーが猛然とわいてくるのでしょう。私にとっては、先に開催した予算委員会における参考人質疑が、充実した内容で終わり、ホッとしていた矢先でしたので、また考え込む日々の始まりです。

 来週は第2次補正予算に向けての動きと国家公務員の定年延長と黒川問題のトリプルでいろいろな動きが展開されそうです。