法務大臣発言で国会空転

2020年03月13日

 昨日は午前9時から農林水産委員会が開催され、アフリカ豚熱などの予防対策などを盛り込んだ「家畜伝染病予防法」の改正案を審議して与野党一致で採決し、午後1時から始まる衆議院本会議に緊急上程する予定でした。しかし、森法務大臣が参議院の予算委員会と衆議院の法務委員会で「東日本大震災の時、検察官が真っ先に逃げた」などという不適切発言をしたために野党が反発して、衆議院のほかの委員会もすべて止まってしまいました。

 結局、新型コロナ対策で緊急を要する「新型インフルエンザ等対策特別措置法」のみを本会議で可決して参議院に送りました。国会は今日も不正常な状態が続きこの大切な時期に機能停止状態です。

 この後4月に入れば補正予算案などが提出され、予算委員会も開催されます。しかしこのように大臣の不適切発言などがあると、予算委員会にどのように跳ね返ってくるか見当がつきません。各閣僚や議員それぞれが、この世界の緊急事態の時に、しっかりとした言動をとることが求められます。

 このような時こそ落ち着いて「熟慮断行」です。