GAFAにBATは恐ろしい

2019年04月17日

 アメリカの巨大情報通信企業「グーグル」「アップル」「フェイスブック」「アマゾン」の頭文字をとって「GAFA」(ガーファ)、中国の国家的情報通信企業「バイドゥー」「アリババ」「ティンセント」の頭文字で「BAT」(バット)という言い回しが当たり前になってきました。
 今自民党では連日、これらの企業が与える国家へのリスクについての勉強会が行われています。安全保障や個人のプライバシー、企業秘密、国家の動きなどが簡単に読み取られ、一企業が国家をコントロールできるようになる、またそれを国家ぐるみでやれば一つの国家が世界をコントロールできる、という危機感を目の当たりにしているためです。
 昨日も自民党「サプライチェーンリスク勉強会」でその恐ろしさを、いやというほど知りました。
 ごく小さいICチップに乗せられた極小の部品を一つ一つ外して、どの国でつくられた部品であるかを調べていったら、最後に目に見えるかどうかわからないほどのチップが残った。それがある国のスパイチップだった、ということです。現在、世界のパソコンの90パーセント、スマートフォンの75%はこの国で組み立てられているということです。
 悪意やある意図をもってこのことが国家ぐるみで行われるなら、恐ろしい未来になります。いかに防ぐか、対抗するか。必死に模索していますが、なかなか追いつけません。アメリカが最大の危機感を持つはずです。来年の東京オリンピックも悪意を持ってサイバー攻撃をすればひとたまりもありません。恐ろしい世界になりました。
 そう言えば、あの毛沢東が以前、年頭のあいさつの中で、「これからの国家で大切なことは、歴史に学ぶこと、人材育成、そして情報通信である」ということを言っていたことを思い出します。30年、40年の歴史をかけてこの国が世界制覇を目指してやってきたことが分かります。
 私のような者のパソコンも危ないのかな。