7月豪雨で治水対策を議連で総括
2023年10月11日
11日(水)正午から自民党本部で「治水議員連盟」(会長 山本有二衆議院議員)が開催されました。今年7月初めからの豪雨で全国的に被害が出ましたが、その総括をするものです。被災自治体から福島県いわき市、京都府綾部市、鳥取県鳥取市、福岡県朝倉市の4市長さんが出席され被害実態の報告と今後の要望をされました。
【4市の市長さんが被災報告】
今回の豪雨は全国的に線状降水帯が発生してかなりの雨量だったのですが、河川の改修や治水対策がかなり進んでいたために、被害や犠牲者は少なかったようです。しかし、中小河川や内水の氾濫などそれぞれに自治体では、これまでになかったような被害も受け新たな課題も見えました。
【福岡県朝倉市の場合】
このうち福岡県朝倉市の林裕二市長は、平成29年7月の豪雨で壊滅的な被害を受けた同市とその後の河川改修や土石流を防止する砂防堰堤の建設が進んだ中での、今回の豪雨による被害の比較をされました。
平成29年の6時間の雨量は361ミリ、今回は333ミリでした。人的被害は前回が死者行方不明者35人、今回は0人。家屋被害は赤谷川という河川の氾濫によって258戸が全壊で家屋被害は1,471件に上りましたが今回は氾濫なしで、これも0件と報告をされました。
河川改修が進み「現状復旧」ではない「改良復旧」が功を奏したそうです。更に砂防ダムの建設で、流木が河川に流れ込まなかったことなども被害を最小限に抑えられた一因であると述べられました。
【たゆまぬ改修が大切】
私たちは人命や財産を守るためにいかに異常気象化している中で治水を進めていかなくてはならないかを、実例として知る事が出来ました。議連として➀国土強靭化中期計画の策定➁地球温暖化による災害の激甚化に対応した慈善防災の推進など8項目の決議を行い、直ちに財務省に向かい決議文を手渡しました。
【事業費の確保が第一】
この夏も異常な暑さでした。雨量も一時期とは比べ物にならず、1時間当たり100ミリが当たり前のようになっています。防災列島日本を強靭な国土にしていかなくてはなりません。
事業費の確保がカギを握ります。
【写真は被害状況を報告される林裕二朝倉市長】