「ライドシェア」是か非か

2023年10月18日


 17日正午に、「自由民主党ハイヤー・タクシー議員連盟」(会長:渡辺博道衆議院議員)が開かれました。同議連はタクシー業界の振興と乗客の皆さんの安全を守ることを目的に結成されているもので、これまでも、業界の秩序を乱したり乗客の不利になる法改正に対しては反対をし、理不尽な規制緩和にも反対して来ました。この日は、議連の衆参国会議員50人ほどが参加し、業界からも「全国ハイヤー・タクシー連合会」(会長:川鍋一朗日本交通社長)ら役員の皆さんが出席されました。
ライドシェアいわゆる「白タ」クが議題
 議題は今話題になっている「ライドシェア」です。ライドシェアはコロナでタクシーのドライバーが減少しドライバー不足になっている中で、インバウンドが増え、景気も向上し乗客も増加している中で、「タクシーが使えない」という声が出ていることから、一般の方にもタクシー運営が出来る様にしようというものです。いわゆる〝白タク〟の解禁です。岸田総理ら政府も前向きな姿勢を示しています。
全ての議員が反対
 国土交通省の説明に続き各議員が意見を述べましたが、ライドシェア反対の意見が一斉に出されました。
「これは都会だけの問題である。地方は福祉タクシーもありそのような問題はない。地方がますます分断する」、「運転手の健康管理はどうするのか。今はそれぞれタクシー会社が朝夕厳格なチェックをしている」、「最も考えるべきは乗客の方々の安全である。その安全性をないがしろにするのか」、「アメリカのタクシーがどのような状態かみんな知っている。世界一安全で安心な日本のタクシーをわざわざ危険にさらすことになる」等などです。
乗客の安心・安全が一番】
 この日は、タクシー・ハイヤー議連で「ライドシェア」には反対することを申し合わせました。私もライドシェアには反対です。プロに任せるべきところはプロにしてもらわなくてはなりません。もしタクシーが絶対的に不足して観光客や市民の足に影響を与えているという事であれば、余程の条件を課したうえで日本型のライドシェアにしていかなければ、我が国のタクシー文化が無くなり、何より安心してタクシーに乗る事が出来なくなります。
写真は全国ハイヤー・タクシー連合会のタクシードライバーの魅力を訴えるパンフレット】