官邸で能登半島地震非常災害対策本部開催

2024年01月02日


 2日(火)、午前9時15分から官邸で「令和6年能登半島地震に関する非常災害対策本部」(本部長 岸田総理)が開催されました。昨日の地震以来一夜明けてその被害状況が徐々に明らかになって来ました。

広がる震災各地の被害

 火災の発生、津波による漁船の転覆、道路の崩壊など震源地である石川県以外の富山、新潟にもその被害は広がりを見せました。地震による死者は2日午前7時時点で4人でしたが、この後さらに拡大する様相です。

官邸で各大臣が状況報告

 私は8時45分に議員宿舎を出て、まず大臣室に入り、農林水産関係の被害状況を担当者から聴きました。農林水産省の防災服に着替えて、農林水産省としての今後の対策について発言すべき要旨をまとめ官邸に行きました。

 官房長官や防災担当大臣、防衛大臣など関係大臣が顔を揃えそれぞれの省庁で取るべき対応策を述べました。最後に岸田総理が「人命救助を第一に考え、それぞれの省庁は自治体とも緊密な連携を取り今後の対応に当たって欲しい」と述べられました。

地震の後の大雨による被害が心配

 再び大臣室に帰り、役所で私が本部長の「農林水産省緊急自然災害対策本部」を開き、その後の被災地の情勢についての情報収集に当たりました。その後議員宿舎に帰りましたが、その直後4日に予定されていた閣僚による伊勢神宮参拝の延期の連絡がありました。当然だと思います。事態は今後どのように拡大して行くかは分かりません。3日からは被災地一帯は大雨も予想されています。平成28年の熊本地震の際も地震の被害が生々しい時に、大雨が降り地盤が緩んでいる中で土砂崩れなど雨による被害が続発しました。その経験で行けばこれから余震も続く一方で雨による新たな被害発生が予想され、更なる厳重な警戒が必要です。

羽田空港で航空機衝突の惨事】

 夕方には羽田空港でJALの旅客機が着陸と同時に滑走路で海上保安庁機と衝突、JAL機が滑走路で炎上する様子がテレビで放映され続けました。震災という大災害後の大事故です。今年は何が起きるか分からない、という気持ちになりました。

乗務員の冷静、的確な判断と行動に拍手

 それにしても、日航機は400人近い乗客を乗せていながら、17人程度のけが人を出したほかは、全員命に別状なく機内から脱出したという事が報じられホッと胸おなで下ろしました。CA(キャビンアテンダント)をはじめとする乗務員の日常の訓練と冷静な脱出誘導に心から拍手です。私たちも日常の訓練と緊張感、いざ緊急事態になった時の冷静な判断力と行動力を持ち続けなくてはなりません。緊張の令和6年になりそうです。

写真は官邸で開催された非常災害対策本部