補欠選挙と総理演説と解散総選挙

2023年10月23日


 22日(日)に実施された衆議院長崎4区と参議院高知・徳島合区の補欠選挙は、結果を見れば与野党1勝1敗でした。私は副幹事長の中で九州ブロックの担当していますので、先週、長崎の佐世保市に訪問し情勢分析や今後の対応などで意見交換を行いました。長崎は勝利しましたので担当者としては一安心といったところです。
低投票率に救われた?
 投票日当日、佐世保市は「佐世保よさこい祭り」が開催され、市民はお祭りに参加するので投票率は低くなる、と予想され期日前投票に力を入れられていましたが、期日前投票も思ったほどの投票率にはなりませんでした。しかし結果的にはこの佐世保市の低投票率に助けられた感もあります。今朝の新聞各紙は「1勝1敗」の記事と年内の解散総選挙が難しくなったと報じていました。
力のこもった岸田総理の演説
 そして本日23日は衆議院本会議で岸田総理の所信表明演説でした。
 内容は「国内経済対策に全力を注ぐ」「時代の変化の流れを絶対に逃さずつかみ取る」「低賃金・低成長のコストカット型経済から賃上げや活発な投資がけん引する成長型経済へ変革する」 「そのために三位一体の労働市場改革、企業の新陳代謝、物流革新など生産性を引き上げる構造改革を進める」というスケールの大きい力強いものでした。
 冒頭には「経済、経済、経済」と3度も経済を繰り返し「何よりも経済に重点を置いていく」と現在の国民の皆さんの生活の厳しさをしっかりと受け止めた演説でした。
年内の解散総選挙を意識?】
 私はこの所信表明演説を聴きながら、「まだ年内の解散総選挙はあり得る」と感じました。演説の内容だけを聴いていると、「まさに歴史の転換期に新たな政策を果敢に実行して行くうえで、岸田政権としては国民の皆さんに信を問いたい」と言われているようにも感じました。
日程的には12月の会期末まで厳しい日程が続きます。客観的に見ると「解散を打つ」という事は無謀に見えるかもしれません。しかし、解散を決断する視点で見ると、もし今年解散をしなかったらいつの時点で出来るのか、という来年に対しての不透明さも感じます。
 私たち衆議院議員にとってはまさに正念場の臨時国会です。
 最終的には「常在戦場」で毎日活動をする事で対応する道しかありません。慌ただしく緊張感ある、これからの2か月になります。
写真は補欠選挙の結果を報道する朝刊各紙】