「熊本3区憲法フォーラム」を開催

2023年05月07日


 7日(日)午前10時から大津町の文化ホールで「熊本3区憲法フォーラム」を開催しました。降りしきる雨にもかかわらず約200人の方々に参加していただきました。本来なら憲法記念日の5月3日に実施しなくてはならなかったのですが、台湾訪問がありましたのでこの日の開催にしました。

 今回は昨年と同じ内容では興ざめされると思い少し視点を変えました。自民党が主張している改正4項目「9条に自衛隊を明記」「参議院の合区解消」「緊急事態条項を加える」「経済的理由に関わらず教育を受けられる条項」は変わりません。

 このうち「9条改正」について、特に今どこの国が我が国にとって脅威なのかを中心に報告し、台湾有事が起きた場合の現在の法的矛盾などについて私なりに説明しました。

 中国の現在の政治体制、とりわけ習近平の独裁体制が確立したことを中国の政治・行政・軍事の相関図で説明し、国境や領海について中国が異常なほどに執着心を持つことを証明する歴史的事件である「中ソ国境紛争」「中印国境紛争」「中越国境紛争」「南シナ海領有権」をパワーポイントでのアニメーションを取り入れながら解説しました。

 さらに、今のままの憲法なら参議院の合区がさらに今後増え、参議院議員を出せない県が続出すること、そこで各県から1人は参議院議員を出せるように条文を加える事、東日本大震災級の災害などが起きた時に、緊急に指揮命令が出せるよう緊急事態条項を付け加える事、そして教育については明治期においては教育に最も力を入れ明治30年代には小学校が既に2万6000校あり、小学6年間は授業料は無料で、就学率も93㌫に達していたことを挙げ、人材の育成は国家100年の大計であるので、大学教育まで、経済の理由に関わらず国家が教育を受けさせることを担保することを憲法に明記すべきことなどをスライドを使い解説しました。講演時間は55分でした。その他、ビデオメッセージや自民党県連会長の挨拶などがありましたので終了したのは11時30分でした。

 皆さんからは帰りに「大変分かり易くて勉強になった」とお世辞半分と思いますがお褒めの言葉をいただきました。講演の構成や報告内容など、これまで事務所スタッフと何回か話し合いを繰り返し、予行演習もして臨みましたので、お世辞とはいえ皆さん喜んでいただいた事にホッと胸をなでおろしました。

 その後午後3時15分の便で上京しました。8日からまたハードスケジュールの毎日が始まります。気持ちを引き締めて国会の後半戦に臨みます。

写真は憲法フォーラムの会場