混成チームで台湾訪問

2023年05月07日


 今年のゴールデンウィークは自らが様々な行事を計画しましたので、その実行に追われる忙しい連休になりました。まず2日から4日まで台湾を訪れました。

台湾へ2泊3日の訪問団結成

 当初は私一人で、熊本県菊陽町に進出する台湾の世界的半導体メーカー「TSMC」とTSMC本社がある新竹市を訪問しようと考えました。しかし、それではもったいないと思い熊本県選出の国会議員や熊本県議団の混成チームをつくろうと思い立ちました。そこで福岡市にある台湾総領事の陳総領事に相談して2泊3日での訪問をお願いしました。陳総領事からは「2泊3日は短いですね」と言われましたが、地元でのGW中の催しなどもあり、かなり無理な日程を組んでいただきました。東京・白金台にある台湾の大使館にも出向き謝長廷大使にも出来るだけ有意義な訪問になるようにお願いしました。

 その後、熊本県選出の国会議員、自民党熊本県議団の藤川団長に台湾訪問を呼びかけました。すると国会議員は衆議院の金子先生、参議院は松村先生と馬場先生が同行、県議団は前川自民党県連会長以下3役と議長ら6人、加えて副知事も同行するという回答が来て訪問団チーム結成に至りました。

 総勢11人。国会議員、県議会議員、副知事の混成台湾訪問団が結成され、私が団長を務めることになりました。多分全国的にもこのような混成チームは珍しいと思います。2日福岡空港発の便で台北へ向け出発、4日夕方に帰国という強硬スケジュールとなりました。本来なら3泊4日が通常ですが圧縮した過密日程でスタートしました。

隙間のないプログラムを強行

 台北に到着したその日に「チャイナエアライン」の本社を訪問し、熊本・台湾間の直行便を陳情、その後国土交通省に足を運び、局長にそのバックアップをお願いしました。夕方からは台湾の国会議長が立法院で晩餐会を開いていただきました。台湾側は超党派で民進党だけでなく国民党をはじめそのほかの政党の国会議員さんも出席されました。

 3日は頼清徳副総統と総統府での面会です。来年の総統選挙に出馬される要人です。さすがに挨拶では緊張しました。雰囲気も前日と全く違う緊張感が漂い、厳重な警護の中で行われました。しかし、会談そのものは副総統もさすがに政治家ですので和やかなものでした。 会談を終え直ぐに外務省に行き台湾のWHO加盟やTPP加盟について意見交換をし「私たちも応援していく」と述べました。

 続いて約100キロ離れたTSMCが立地する新竹市へ移動です。まずは先端企業が500社以上立地する新竹サイエンススパークを管理する国の組織である管理局で全体の話を聞きました。TSMC本社では主に今後の日本における拡張計画を聞き、水処理工場を視察しました。処理工場はケタ違いの規模で万全の対策を取っていましたが、これほど神経を使っているとは驚きでした。やはり水問題は今後のポイントになりそうです。水処理方法など企業秘密であるためにスマホなどは全て持ち込み禁止でした。

 再び台北に帰って夜は経済団体と夕食を挟んでの意見交換会でした。女性の経済産業大臣も顔を見せられました。

 最終日は経済産業省へ行き。次官との意見交換会で今後の台日両国の先端産業について話し合い、協力し合う事を確認しました。昼は台湾と日本の経済の窓口である民間の経済協会の幹部の方々との意見交換会と食事会をしました。そして、そのまま台北の空港から福岡へ帰りました。

 まさに嵐のような3日間でした。メンバー全員が夜も疲れ果てバタンキュー。「こんなハードな視察は初めて」とぼやいていましたが、まさに凝縮された3日間でした。

駐日の大使、総領事、担当者に感謝

 今回の訪問は、台湾の謝長廷駐日大使、陳銘俊福岡総領事、そして実務的に動いていただいた福岡総領事の洪さん抜きでは実現できませんでした。本当に皆さんに感謝です。これを機にさらに台湾との友好と経済交流、お互いの今後の社会づくりに向けた話し合いを深めていきたいと思います。

写真は頼清徳副総統らと今回の国会議員、県議会議員、副知事の台湾訪問団、中央右が副総統、左が私