豪雨で壊滅のオートキャンプ場復活!

2022年12月04日


 令和2年の豪雨で壊滅的被害を受けた阿蘇郡南小国町満願寺の「山鳥の森オートキャンプ場」がボランティアの皆さんの活動もあり、新装になって復活しました。4日(日)、現地でオープンニングセレモニーがありましたので出席し、皆さんで再スタートをお祝いしました。

 令和2年7月の豪雨は熊本の阿蘇を中心に3日から31日まで続きました。全国的に被害が続出、84人の死者を出しましたが、そのうち65人が熊本県という大水害でした。阿蘇郡小国町や南小国町の被害は大きく、道路の崩壊や河川の氾濫、土砂崩れなど山間地域の被害が目立ちました。

 そのうちの一つ「山鳥の森オートキャンプ場」は私もすぐに現場に行きましたが、キャンプ場の脇を流れていた清流が氾濫し、流木がすべての建物をなぎ倒し、キャンプ場そのものが土砂に埋まっている状態でした。その時はとても復活など考えられる状態ではありませんでした。
 しかし井聡也、ありささん夫妻、それにお父さんとお母さんや兄弟の方々が協力して復活を目指しました。地域のボランティアも復活プロジェクトに参加し、私の地元の大津町消防団もボランティアでお手伝いに行きました。

 河川の復旧工事に手が付けられ、温泉棟の復活工事も始まり、住宅型バンガロー、プール、管理棟、足湯、そしてメインの車を止めてテントを張るオートサイトエリアが40ヶ所ほど。見事に完成しました。すでに予約が数多く入っているそうです。

 現場は黒川温泉の奥深く、うっそうとした山に囲まれ、清流が流れ小鳥がさえずり、そして温泉が出ているという癒しの場、自然を満喫する場所としては最高の環境です。

 そして何よりうれしいのが、若い夫婦の奥様である、ありささんは南小国町企業型地域おこし協力隊第1号として10年ほど前神戸から来られた方です。そして地元の聡也さんと結婚されています。それだけに地域を復活させようとする若い力が結集してこの日を迎えました。

 セレモニーはキャンプ場で行われ、イモや野菜、キノコなどをたっぷりと入れた鍋、竹筒でお燗をつけた「タカンポ酒」(かっぽ酒)など野趣あふれる趣向で賑やかに会話が弾みました。

 山間地域の地域おこし、地域復活のモデルです。そしてあきらめない気力、ボランティアとして結集する若い力など、未来につながるこの2年半の努力を見せつけられました。

 都会の青年たちもこれから地方創生、地域おこしの夢を抱いて、どしどし地方に移住して来て欲しい。
 オートキャンプ場がにぎわい、地域が更に活性化することを期待しています。若さは素晴らしい、自然も素晴らしい。山間地域も素晴らしい住み家です。

写真は復活したオートキャンプ場のオートサイトエリア