TSMCに関する勉強会を開催

2022年09月26日

 25日(日)地元菊陽町の中央公民館で、台湾の世界的半導体企業「TSMC」の進出に対して、『私たちがどう対応すべきか』『そもそもなぜ国策として「TSMC」の誘致になったのか』『半導体とは何か、シリコンとは何か』の勉強会をしました。

 主催したのは私の菊陽町の女性の会「たんぽぽの会」(東照子会長)です。女性として「どんな企業が来るのかなど、企業のことをもう少し知りたい。女性として水問題や子供への教育環境など心配な点もある」という要望に応えて開いたものです。会場には「たんぽぽの会」の幹部の皆さん40人ほどが出席されました。また台湾の福岡総領事である陳銘俊ご夫妻、そして地元菊陽町の吉野副町長も来賓として出席していただきました。

 私自身もこの日に備えて、TSMCの事やその本拠地がある台湾の新竹市の発展具合、なぜ国策として台湾企業誘致を働きかけねばならなかったのか、日本の今後の戦略などを少しは勉強して臨みました。

 まず、総領事もお越しでしたので、50年前の1972年9月29日に日中国交回復と同時に台湾との国交が断絶されたこと。しかし台湾と日本の関係は切っても切れないものがあることから、それまでの大使館などを公益法人として維持し、民間外交の形をとったこと。那覇、福岡、大阪、横浜、札幌に領事館を置いたことなどからスタートしました。

 その後、TSMCがいかに世界の半導体製造を一手に受託しているか、日本が技術的に後れを取っているので少しでも技術を学び取り、再び日の丸半導体の勢いを取り戻すという目的の下、国策として今回の誘致が決められたことなどを報告しました。
 さらに、半導体が果たす役割、今後ますます半導体の需要は増えることなども話した後、誘致によって地元の街にどのような変化が起き、そのような備えをしなければならないかを「交通アクセス」「水」「住宅確保」などに分けて考えを述べました。

 約1時間弱の報告をした後、質疑ではやはり水に対する心配の意見も出されました。しかし一定の成果はあったと思います。

 今回のような報告会はこれまで行われていません。今後、地域が確実に発展していくためにも十分な情報が地元の方々に必要です。今回、できるだけ主婦の皆さんに分かるように丁寧に説明したつもりですが、今回だけでなく各市町村でも実施したいと思いますし、要望があれば「出前出張勉強会」を少ない人数でも実施していきたいと考えています。

 開催要望をお待ちしています。