台風14号が来襲

2022年09月20日

 18日(日)、近年にない大型台風と言われた台風14号が九州に上陸し、鹿児島から有明海、熊本、福岡など九州西側の海沿いを進みました。

 テレビ等のメディアで近年にない強い大型台風という警告が出ましたので、私たちも出来得る限りの防災体制を取りました。自宅は各ガラス窓に段ボール紙をテープで張り、強風で飛びそうな植木鉢や家庭菜園道具、玄関に飾っている沖縄のシーサなど動きそうなものは全て室内に入れました。空き家にしている実家は今年、国指定の登録有形文化財に指定されましたので、被害があっては申し訳ないと、縁側の雨戸を全部閉めました。子どものころ夕方になると木の雨戸を閉めるのが私の日課でしたので、思い出しての久々の仕事でした。

 冠木門もありますので脇のくぐり戸が風で壊れないようにロープで縛りつけました。古民家ですので風の影響でいつ、どこが破損するかわかりません。出来る限りのことはしましたが、久々に台風に備える長時間作業でした。

 台風は沖縄から鹿児島沖を進み九州に接近しましたが、なかなか上陸が確認できませんでした。しかし、18日午後9時くらいから強風が吹き荒れ始めました。最も強かったのは午後10時から午前零時にかけてでした。二階建ての家がきしむほどでした。いつも二階で就寝する女房は一階に降りて行きました。
 私は2階のベッドで横になりましたが、強風のヒューッという風とギシギシという音に眠れるものではありません。テレビで進路を確認しながら午前1時には少し風も収まりかけましたので就寝しました。

 翌朝は木の枝や葉っぱが家の周りに散乱していました。実家に行くと母屋と倉は何ともありませんでしたが、防風林にもなっている脇の竹山の竹が倒れたり折れ曲がったり相当荒れ果てていました。整備に時間がかかりそうです。

 町の周囲を車で回りました。消防団が出て倒木の整理や交通誘導をしていました。河川や山の点検なども行っていましたのでそれぞれに挨拶して激励しました。このような時、消防団ほど心強いものはありません。地方ならではの使命感あふれる青年たちです。

 倒木が多かった以外は雨量が少なかったために被害はそれほどではありませんでした。皆さんの注意喚起と災害に対する防災意識の高さのお陰です。ただ、停電は数時間続き、電気の有難さを改めて味わいました。

 台風14号は猛烈な風を伴っての上陸でしたが、熊本県内も全国的にも現在のところ、予想されたほどの被害はなかったようです。しかし、亡くなられた方々に哀悼の意を表し、負傷された方々もかなりの数に上りますので一日も早い回復をお祈りします。

 地震、台風、豪雨、豪雪などあらゆる災害と向き合う我が国ですが、「国土強靭化」の政策が進んで以来、防災のためのハード部分が進捗しているのと同時に、気象庁などの警報の出し方などでソフト面も整備され、人命に対する啓発活動が進んでいます。国土強靭化政策の大きな成果です。

 熊本空港からの飛行機が最終便しか飛ばず、それも満席で上京をいったんは諦めましたが、福岡空港からの飛行機がわずか1席空いていましたので福岡から午後9時に飛び立ち、昨夜の午後11時過ぎに東京に到着しました。
 長い台風との付き合いでした。