自民党熊本県連女性局で憲法の講演

2022年09月13日

 13日(火)午前11時半から自民党熊本県連の大会議室で「憲法改正について」の講演をしました。自民党がどの様な理由でどこを改正しようとしているかを報告するものですが、皆さんかなり勉強されておられる役員の方が多いことから、緊張して臨みました。

 会場には熊本県各地域の女性局の皆さん60人以上が出席されていました。以前、憲法記念日の憲法フォーラムの時に、選挙区でお話しした内容と私自身でこれまで学んできたことをドッキングさせて約50分間の長丁場の講演でした。

 まず、今の日本国憲法がどのようにして出来上がったのか、ということをプロジェクターで年表を使いながら説明しました。昭和20年8月15日の無条件降伏から、まず日本が生まれ変わるために、当時のGHQの司令長官マッカーサーに憲法草案の作成を日本の内閣が命じられ、原案を作成したこと。しかしマッカーサーが考える新憲法とは全く違ったために反発を買い、マッカーサーが自ら憲法の条文作成を手掛けるという事になったくだりや、マッカーサーを除く連合国は天皇制廃止を訴えていたが、マッカーサーは日本人にとって天皇は必要である事、ただしあくまで社交儀礼的な象徴として制度を残すことに舵を切ったこと、それに対して最後までソ連が反対して退席したことなどの一連の経過を述べました。

 そして昭和21年11月3日に、明治憲法下の手続きに沿って新憲法の公布が決定し、翌22年5月3日をもって新しい憲法が施行されたことなどを、おさらい的に説明しました。

 しかし、それから今日まで77年間、世界も日本も大きく変化をしました。「ソ連が崩壊しロシアと周辺諸国になったこと」「中国が経済大国になり覇権主義に転じたこと」「核保有国が増加したこと」などの変化を上げ、果たして今の憲法のままで➀国家や国の繁栄や国家の主権を守る事が出来るのか➁東日本大震災級の災害が発生した時や、台湾海峡に有事が発生した時に即座に対応できるのか➂「1票の格差がうたわれる根拠が今の憲法に明記されており、このままでは参議院選挙の合区対象地域が選挙のたびに多くなり、県民が自分の県から議員を出す事が出来なくなること➃我が国の財産は人材であるため「教育に関する現憲法の記述はこのままでよいのか」など自民党が改正点として掲げている4項目を順を追って説明しました。

 プロジェクターを使い地図やデータ、アニメーションを駆使ながら分かり易く説明したつもりです。どれほどの評価であったのかは分かりませんが、皆さん真剣なまなざしで聞いておられました。

 最後に現在、菊陽町に建設が進められている台湾の世界的半導体企業の「TSMC」について今後どのように日本の半導体戦略が展開されていくのか、その中で熊本や九州がシリコンアイランドとして世界の中でどういう役割を果たすべきなのかということも述べました。

 終わってみれば1時間を優に超していました。皆さんにとっては難しく、堅苦しいものだったのかもしれませんが、私の知っている限りの事は報告しました。

 やはり時々このような講演をすることは自分自身の勉強にもなりますので、必要なことであると感じました。

 さらに深堀をしていきます。