来年度の予算モード一色

2022年08月25日

 今週は令和5年度の概算要求のレクチャーや部会の連続です。31日が来年度概算要求の締め切り日ですので自民党としても、それまでにすべての省庁に関する部会等で取りまとめを急がなくてはなりません。

 朝9時から午後5時過ぎまで30分おきに部会とレクチャーが入ります。厳しい財源の中ですが、防衛費や、食料安全保障、災害対策、デジタル田園都市構想関連費など来年度に予想される目玉予算についての説明とアピールが続きます。

 私は、特に農業関連予算に注目しています。農業関係は燃油や肥料、飼料、資材などの高騰でコスト割れが続いています。畜産などは生き物を管理する仕事ですのでコストを抑えることはできません。支援策がなければ、すぐにでも廃業に追い込まれる畜産農家や酪農家が増加します。それだけに必死です。

 24日は酪農団体、養豚団体との話し合いを持ちました。養豚団体などは豚熱という家畜伝染病のリスクを抱えながらの運営ですので、もし自分の養豚場で豚熱が発生したら「全頭殺処分」をしなければなりませんので、まさに薄氷を踏む思いの毎日です。しかも来年の予算編成まで待っている余裕はありません。

 このため私たちは、現在用意されている予備費(約4兆円)や、今後編成しなくてはならない補正予算、そして来年の通常予算の3つの「財布」から財源をねん出しなくてはなりません。コロナ下で景気が低迷している折、しかも円安で輸入品が高騰している時期、財源探しは容易ではありません。

 暑さも一段落する頃ですが、私たちは今後予算づくりと折衝で増々熱くなります。

 各省庁の概算要求がまとまれば、すぐ予備費の論議、そして補正予算審議、その後は財務省との折衝と息つく暇のない夏の終盤が続きます。

 統一教会と自民党との関係などが指摘されている中で、各議員と教団関係についてはいま一度検証が必要な時ですが、国民の生活の基本である予算については何よりも優先してつくり上げなくてはならない仕事です。
 相変わらず慌ただしさに追われる日々です。しかし地元の行事もありますので、今日(25日)地元に帰ります。