NPOなど15団体が集まりプラットフォームづくり

2021年09月27日

 宮中での行事を済ませた27日、午後5時からは、全国的なNPOや社会福祉協議会、社会福祉団体などに集まって頂き、孤独・孤立対策の大きな目標である各団体が連携するプラットフォームづくりの準備会合を行いました。昨日帰国されたばかりの菅総理、孤独・孤立対策を支援して頂いている加藤官房長官もオンラインで参加されました。

 集まっていただいた団体は自殺対策支援や子ども食堂、フードバンク推進活動、シングルマザーサポート、子育て、シェルターサポートなど、社会で取り残されそうになる方々をそれぞれの方法で支援活動されている15団体です。うち3団体がon-line参加でした。これほど活動内容が違う中間団体が一堂に集まるのは初めてのことです。まさに壮観な光景でした。

 司会は政策参与になっていただいたNPO活動をしておられる大西蓮さんにお願いしました。まず私が挨拶し「孤独・孤立対策室の発足から7か月経過した。孤独・孤立対策は、霞が関の役所で実行するのは難しいことばかりで、皆さんの様な現場で支援活動をされている方々の力が欠かせない。今後NPOなどの活動をされているそれぞれの団体が連携を取り、孤独・孤立で悩んでおられる方々に支援の手を差しのべ、誰一人取り残さない社会をつくろう。各団体が連携するプラットフォームは必ず今後の我が国のレガシーになる」と述べました。

 そのあと各団体に1分弱程度の決意と抱負を述べて頂きました。皆さん永年にわたり現場で活動されている方々ですので、短くても核心をとらえた心に響く言葉ばかりで胸を打ちました。

 最後に加藤官房長官、菅総理が政府としての今後の取り組みについて挨拶されました。特に菅総理は「NPО活動には毎年度の予算も含め今後も支援をして行く。だれもが「ひとりじゃない」と思える社会をつくるために(皆さんに)大いに期待している」と述べられました。

 総理、官房長官が出席して、更に15もの団体が顔を揃えられ、孤独・孤立から発生する自殺や貧困やDVや子育てなどについて一堂に話し合いを持つという事は画期的な事です。活動範囲が多岐にわたっているだけに、今後どの様に連携して行くか、そして問題をどう共有して行くか、など難しい面もあると思いますが、実働するようになれば世界にも誇れる取組だと思います。この日スタート出来ただけでもこれまで7か月間、孤独・孤立に対して政策づくりをして来た甲斐があったと感慨深いものを感じました。

 これから更に詰めの作業を行い、活動の柱をたて、何より実効性のあるものにして行かなくてはなりません。まだまだ模索は続きます。