孤独・孤立対策の推進予算、初の概算要求

2021年09月08日

8日(木)、5回目となる「孤独・孤立に関する連絡調整会議」を開催しました。全省庁から副大臣もしくは政務官がon-lineで出席、令和4年度予算の概算要求で「孤独・孤立」に関する事業を挙げてもらい、プレゼンもしていただきました。

 これまでは、例えば「自殺対策」(厚生労働省)や居住支援事業(国土交通省)、フードバンク活動推進事業(農林水産省)など、それぞれの府省が個別に提出していたのを、孤独・孤立対策室が司令塔となり「孤独・孤立対策事業」として、ひと括(くく)りにしました。そうする事によって政策の目的を絞り込むことが出来ます。各府省からの「孤独・孤立対策関連事業」として登録された事業は約140になりました。「孤独・孤立」を源流とする国民の皆さんの悩み、苦しみがいかに多いかという事に気づかされ、同時に改めて守備範囲の広さを認識しました。

 会議では、内閣府、復興庁、法務省、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、環境省、防衛省からそれぞれ2分程度「孤独・孤立関連事業」を説明していただきました。

 最後に私が締めくくりの発言をしました。
 「各省の予算事業は140に及んでいる。それを4つの柱に取りまとめた。➀孤独・孤立に陥っても支援の声を上げやすい社会にする➁切れ目のない相談支援につなげる➂見守りや居場所づくりを確保し、つながりを実感できる地域づくりを推進する➃NPO等の活動をきめ細かく支援し、官、民、NPO等の連携を強化する、の4本柱である。この後、年内に重点計画を策定するので、これからもこの連絡調整会議を孤独・孤立対策推進のエンジンとして政府一体となった取り組みを進めよう」
 と述べました。

 去る2月12日に孤独・孤立担当大臣に指名されて以来、数多くの孤独・孤立対策を進めて来ましたが、来年度の当初予算で「孤独・孤立対策」として盛り込むという事は今後もこの政策が継続的に予算化され、実施されて行くという事ですので、今回の概算要求の意義は画期的なことです。

 しっかり予算を獲得し、民間団体、公的団体と協力して、国の政策が隅々まで届き、実効性が上がる対策にして行きます。真価が問われるのはこれからです。