防災服で歩いて宿舎から大臣室まで

2021年09月01日

 9月1日は関東大震災が発生した日です。1923年(大正12年)午前11時58分、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9の強い地震が発生し、東京を中心に火災発生などもあり10万5000人の死者行方不明者を出し、歴史的災害にとなりました。このため9月1日は「防災の日」と定められています。

 1日(水)は総合防災訓練が行われました。午前7時10分、東京23区を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生したとの想定でした。私は朝7時50分に防災服姿で赤坂宿舎を出ました。永田町にある中央合同庁舎8号館の大臣室まで約1.5㎞を徒歩で登庁です。そして大臣室に着くと早速「緊急災害対策本部会議」がon-lineで開かれました。
 防災担当大臣が地震の概要を説明し、その後、各関係大臣が道路や交通の状況、陸海空自衛隊の人命救助体制、電力や原子力発電所の状況などを報告し、最後に菅総理が「関係省庁が人命第一で救命・救助活動等の災害応急対策に全力を尽くして欲しい。関係省庁が緊密に連携し迅速に対応していただきたい」と述べられ 、会議は終了しました。

 地震、豪雨、暴風、豪雪など春夏秋冬、我が国は自然災害が絶えることはありません。国土強靭化を進めなくてはなりませんが、まずは命を守る一人一人の行動が求められます。

 年に複数回は今日の様な、防災服と徒歩、またさまざまな災害を想定した訓練を行い、常に災害を頭に入れながら、緊張状態をつくっておくことは大切だと感じました。