北九州市で孤独・孤立フォーラム

2021年09月02日

2日(木)午後4時から北九州市小倉区のホテルで、NPOなど現地で活動しておられる団体と第6回目となる「孤独・孤立に関するフォ-ラム」を開催しました。参加者は6団体、北橋健治北九州市長も出席され、私はコロナ感染拡大防止のため、現地に行くことが出来ず、霞が関の部屋からon-lineで参加しました。

 参加団体はホームレスの方々に伴走支援をしている「NPO法人抱樸」の奥田知志理事長、社会福祉法人「北九州いのちの電話、北九州シェルター」の冨安兆子さん、子ども食堂ネットワーク北九州」の西村健司コーディネーター、犯罪・非行歴の前歴がある人に就労の場を提供し続けている「福岡県協力雇用主会」の野口義弘会長、「NPО法人フードバンク北九州ライフアゲイン」の原田昌樹理事長、「北九州市ひきこもり地域支援センターすてっぷ」の和田修センター長の6人です。

 私が挨拶した後、北橋市長から挨拶をいただき、6人それぞれに活動内容とその中で思う事、国への要望などを述べてもらいました。第5回目の神戸市でのフォ-ラムの時と同様に、皆さん取り組んでおられる活動内容が違いますので、それぞれの活動を、より具体的に詳細に報告されました。

 「ホームレスとハウスレスは違う」(ホームレス支援)、「ひたすら聴き、共に考え、つなぐ役割が大切」(いのちの電話)、「子ども食堂は多世代の居場所である」(子ども食堂)、「犯罪経験者はまず就労、そして、頑張れ、は禁句である」(刑務所出所者支援)、「上から目線はダメ。そのままの姿でいいよ、一緒に歩こう」(フードバンク支援)、「支援すること、でなく、いること、が大事、動きたいと思った時に力になってくれる人がいる事」(ひきこもり支援)など、日常の活動を懸命にされているからこそ感じられる貴重な言葉を聴くことが出来ました。

 共通して言えることは「自然体、上から目線でない事、粘り強く伴走型で、つなぐ役割、地域社会の機能再生」などのように感じました。

 私が最後に「大変貴重な提言をいただいた。地域づくり、街づくり、人づくりが大切なことが改めて分かった。皆さんの意見は必ずこれからの政策の中に取り入れて行く。これからもどしどしご提言をお願いしたい」と述べ、予定の1時間半を超過して終了しました。

 神戸市もそうでしたが、それぞれの地域で懸命に活動されている方が多数いらっしゃいます。このような方々と今後、どのように連携を常時取っていくか、そして行政の手が届かないところ、気づかないところを地域活動の皆さんといかに情報交換しながら実効性あるものにして行くか、が求められていることが、地方フォーラムで明確になりました。

 今後も地方フォーラムは続けます。