最初の関門なんとか通過

2021年05月13日

 昨日の参議院本会議に続き、13日(木)は午後2時から参議院内閣委員会での「子ども・子育て支援法・児童手当法の一部改正案」の審議が開かれました。与野党6人の質問で本会議とは違い、双方向で質問と答弁が丁々発止で続きます。一つ言葉を間違えれば大変なことになりますので、十分に注意しながら3時間の審議に臨みました。

 予想通り、野党の質問は厳しいものです。昨日の本会議での質問と答弁を更に細かくして細部にわたっての質問があり、私の方も紋切り型でなく質問に十分応える形で答弁しなくてはなりません。とりわけ、子ども・子育てや児童手当などの社会保障政策は、限られた財源の中で政策を作っていかなくてはなりません。そのような状況ですので、野党の議員に質問で突かれるとなかなか理解をいただく答弁にはなりません。自然と同じことを答弁して行く中で守勢になります。政策を推進する与党の宿命とはいえ厳しいものがあります。

 今回の法改正も、政策を拡充し充実させるためのものですが、そのためにはどうしてもこれまでの仕組みを一部変えなくてはなりません。
 この日も「なぜ今までの制度を見直すのか。反対である。子育てが厳しくなる方々が出て来る」と質問されると、最後は「総合的な少子化対策を進める中、全体のバランスを考えたうえでの見直しである。心苦しいところではあるがご理解いただきたい」という答弁になりました。しかし「理解できない」とまた返って来ます。

 そのような質疑応答を繰り返しながら午後5時、審議終了となりました。しかし、この日はまず1日目、今後も同法案に対しての質疑が予定されていると聞きます。まずは第一関門通過ですが、気持ちが晴れるわけではありません。昨年は予算委員会筆頭理事として委員会をスムーズに進めることをミッションとしていましたが、それとはまた違った自分自身への重苦しさを感じます。

 14日(金)は今度は同じ参議院で「地方創生及び消費者問題に関する特別委員会」が開かれ、3時間の「地方分権一括法案」審議です。「少子化対策」から「地方創生」に頭を切り替えて臨みます。こちらも厳しい3時間になりそうです。