「孤独・孤立対策担当室」の看板掛けと訓示式

2021年02月20日

金曜日の19日、いよいよ「孤独・孤立対策担当室」がスタートしました。専従職員が6人、専従体制となると十人、そして兼務も含めると31人の大所帯になります。

 午後5時から私の大臣室と同じフロアーにつくられた対策担当室の前で看板掛けをしました。前日に私が木の板に書いたものです。実は書道の先生の指導で、少し下書きもしていただき書きましたが、先生は「書道は勢いがなくてはなりません。自分の思いを込めて書いてください」と言われましたので、悪筆ながら思いのままに筆を振るいました。指導いただいた書道の先生は、新元号発表時に当時の菅官房長官が掲げた「令和」を書かれた方で、我が国を代表する書家だと後から教えてもらいました。

 看板掛けには三ツ林副大臣、吉川政務官をはじめ職員の方々が集まり、マスコミ用に写真ポーズをとりました。
 訓示式は、会見室に場所を移して行いました。室員総勢が揃われました。

 注目の訓示ですので、私も少し考えて、2019年の東京大学の入学式で社会学者の上野千鶴子さんが来賓の挨拶で新入生に対して言われた言葉を引用しました。それは「みなさんは頑張って東大へ合格された。しかし頑張っても公正に報われない社会があなた方を待っている。大学の価値は既にある知を身に着けることではなく、これまでに見たこともない知を生み出すための知を身につけることである」という言葉です。
 それを引用しながら「皆さんは各省庁から選りすぐられた精鋭である。しかし一方で社会の厚い壁にぶつかりどうしようもない孤独感にとらわれ、不安と絶望に駆られている方々がおられる。この状態の中でこれまでにない知、すなわち政策を考え、必要としている人に必要と思われる支援をいかに差し伸べられるか、それをこの対策室で生み出し、実行していただきたい」と述べ、その後私が考える今後の対策室のスケジュールを発表しました。

 いよいよ孤独・孤立対策のスタートですが、これからが大変です。いかに不安を抱えている方々に寄り添えるか、結果が直ちに見えにくい分野のですので難しいかじ取りを迫られますが、全力であらゆるものを考え出していく以外にありません。

 「前へ!」です。