豊肥本線が全線開通

2020年08月08日

 4年4か月前の熊本地震で、熊本・別府間のJR豊肥本線が一部不通になっていましたが、今日全線が開通し、朝8時半から熊本駅で式典があり、私はそのまま知事や佐藤阿蘇市長、阿蘇市選出の岩本県議会議員らとともに熊本駅から阿蘇駅まで久々に豊肥本線に乗り熊本市、菊陽町、大津町、南阿蘇村、阿蘇市と沿線を走り抜けました。

 驚いたのは、沿線に多くの方々が出て手を振って開通を祝っていただいたことです。自分たちで作った横断幕や旗を持って、祝っていただきました。横断幕には「お帰り豊肥線」「阿蘇は待っとったバイ」などの文字が書かれ、皆さんの思いのこもった文字を見ながらグッときました。やはり鉄道は沿線にとっては何物にも勝るインフラであり、永年見慣れたものであり生活の一部になっていたのだと改めて感じました。

 阿蘇駅に着くと、阿蘇市としてのセレモニーが行われ私も挨拶させていただきました。ホームに多くの方々が集まられ満面の笑みを浮かべておられました。私自身、高校3年間、この豊肥線で肥後大津駅から水前寺駅まで通学しました。朝早くの課外授業、夜遅くの部活からの帰り、など青春の思い出がいっぱいの軌道です。その当時は国鉄でしたが、これからも鉄道を大切にしていかなくては、と改めて思いました。

 一方で7月豪雨で寸断された、八代、人吉、薩摩吉松間のJR肥薩線、第3セクターのくま川鉄道、そして肥薩オレンジ鉄道は復旧の目処が立っていません。球磨川沿いを走る肥薩線、八代海沿いの肥薩オレンジ鉄道、そして、くま川鉄道には豊肥本線以上の思いを持っていらっしゃる方が多いと思います。一日も早い復旧復活を期待します。