ブラジルからコロナの悩み

2020年07月29日

 ブラジル・サンパウロの日本語学校の理事長が私の高校の先輩ですが、その先輩から切実な悩みがメールで届けられます。
 ブラジルのコロナ感染は目を覆いたくなるような惨状で、とりわけ貧困層への拡大が止まらないそうです。そのあおりを日本語学校も受けており、資金が集まらず本校のサンパウロから1000キロから2000キロ離れた日本語教師からも問い合わせが相次ぎ、インターネット授業で10人前後と生徒が少ない学校は閉校し始めている、という事です。

 昨年、海外での日本語を普及させるために「日本語教育推進法」を議員立法で成立させました。このためブラジルなどでは、日本語普及のため、なにがしかの資金援助がある、と期待していたようですが、なかなか文部科学省も外務省も予算の手当てがままならない状態です。日本語学校が民間による設立という事もあって、直接的な資金援助が出来ないのようですが「このままでは日本語の教育は出来なくなる」と嘆いておられました。

 コロナの蔓延は世界中に広まっています。そのことで日本語を覚えて日本に行こう、と思っている海外の若者の芽を摘んでしまうことは残念で仕方ありません。なんとかしなければと掛け合っていることころですが、財源的に厳しい面もあります。
 色々と手段を考えて行きます。