衆議院の予算委員会、無事終了

2020年07月16日

 昨日は午前9時から衆議院の予算委員会が開かれました。「新型コロナウイルス感染症対策等について」というテーマの参考人質疑で医療専門家2人、経済専門家1人を招致して意見を聴くのと、政府の今後の対応についての質問にも答えようという事で、新型コロナウイルス対策担当の西村国務大臣にも答弁者として立ってもらいました。

 与党の質疑では参考人に医療的な現状や経済活動についての今後の動向などを質問していましたが、野党の質問になると、ほとんどは西村大臣に対する政府の政策についての追及で、参考人としてお招きした専門家の方々には申し訳なく思いました。

 特に野党の質問で目立ったのは、7月連休前の来週22日から始まる、旅行代金を割引する国土交通省の観光振興策「GoToトラベルキャンペーン」についてです。野党の主張は「これだけ全国的にコロナ感染が広がってるのだから延期すべき」というものでした。

 確かに昨日の全国的な感染者は400人以上で日々増えています。感染だけを考えればここで全国的に旅行が展開されるのは、感染という火に油を注ぐことになるかもしれません。しかし、観光業界は飲食業界も含めて、瀕死の状態です。経済と感染拡大と医療体制などを考えたとき何を優先させなくてはならないか、迷うところです。

 今日は参議院の予算委員会。そして夕方には専門家による分科会が開催され、それらの論議を参考にしながら明日、国土交通大臣が記者会見で方針を発表します。難しい難しい問題です。

 私も熊本地震で観光客が激減した阿蘇のことを考えると、一日も早くキャンペーンをスタートさせて欲しい。しかし、豪雨で被害を受けた人吉や阿蘇小国郷の杖立温泉などを考えると、今はそれどころではなく少し延期してもいいのでは、とも思います。

 マスコミや世論は延期に傾いています。そこでの政治決断というのは、本当に苦しいものです。