党首討論盛り上がらず、解散なし・・か

2019年06月20日

 昨日の党首討論は、お互いの意見発表という状況で論戦を戦わせ「それじゃあ、衆議院を解散して国民の皆様に信を問いましょう」というところまでは遠く及びませんでした。
 野党の党首はいずれも、年金問題を取り上げました。年金問題は、これだけ若年層が減り、年金を受け取る側が増えた人口構成の中で、もともと制度設計は非常に難しいものです。それは与野党どちらが政権を担おうが、同じことです。しかし、たまたま「2000万円老後は不足する」という問題が出てきたことで、自民党が「100年安心年金」と言ってきたのを責める材料として、国民にアピールできると、野党は取り上げたのでしょうが、優劣をつけるのは難しい課題です。結局盛り上がりは欠き、「討論」というところまでは行きませんでした。
 今回の野党は、衆議院の「解散」をかけて討論をする、という意気込みに欠けていました。タイミング的に「年金」を取り上げただけで、我が国の政権運営が「誤ってる」とすればそれは何か、という核心は追及しませんでした。それだけ今の政権運営は、安定しているし、誤った方向に行っていない、という「証」を与えたものでもありました。
 これで衆議院の「解散」はほぼなくなりました。参議院で問責決議案が出てきた時に、安倍総理がどう対応するかですが、参議院での問責で衆議院を解散する事はない、と思います。
 国会延長もなし、解散もなし、あとは参議院選挙に一直線です。