来年度の予算要求へ一斉スタート

2018年08月23日

 今週は連日各省庁の来年度予算要求に関するレクチャーの連続です。特に農林水産省、総務省、文部科学省は私が役員をやっている部会も多く、各局ごとに説明に来てくれます。霞が関の予算に対する強い思いが伝わりこちらも懸命に応援したくなります。しかし、財務省の壁は厚く、思い通りにはいきませんが、それでも目玉の政策を掲げて予算獲得するのは、私達や役所の使命であるということを感じます。
 オリンピックを2年後に控え、また消費税の2パーセント引き上げを1年後に控えた今年です。AIやロボット、IОTなど情報通信技術や新たな先端産業をいかに活用して快適で充実した社会を創っていくかがこれからの一つの方向性にもなっていますので、それらを関連させた予算が目立ちます。
 一方で子供たちの心の悩みや高齢社会への対応など、お金や技術や予算だけでは解決できないものもあり、こちらはより深いソフト対策や社会の仕組みの改善が必要です。
 予算要求の現場から、これからの社会の在り方や日本の姿が見えてきますが、あるべき日本の姿をまず描きながら、政策によって予算を張り付けていく、という方向で作業を進めていかなくてはならないと、レクチャーを聴きながら痛感します。