落ち着くべきところに落ち着いた

2012年08月09日

 昨夜の野田総理と谷垣総裁の党首会談で、消費税法案を成立させることを条件に「近い内に」解散をするということで合意しました。
 妥当な線での決着と思います。先にも書いたように消費税法案は国際公約です。もしこれが成立しなかったら様々な影響が考えられます。一方、消費税引き上げは民主党にとってはマニフェストに書いてなかったことですので、この法案が成立すれば国民に信を問うのは当然のことです。その当然のことが行われない流れになっていたために、今回のことに発展しました。
 後は消費税法案以外にも多数の法案が残っていますので、国民生活に関するものについては審議して成立させ、晴れて解散・総選挙を迎える、ということにしていきたいものです。
 しかし一方で自民党は今回のことで、今後少しガタつきそうです。もともと今回のことは、小泉進次郎議員たち若手が、「3党合意は破棄すべきである。消費税に反対して解散に追い込むべき」と主張したことから始まりました。
 その背後には今回のシナリオを書いたベテラン議員がいるはずです。そういった方々の狙いは谷垣下ろしです。まず不発に終わりましたが結果的に今国会で解散できなかった場合に再び谷垣さんへの責任論が出てきます。
 今国会中の解散か、秋の臨時国会での解散か。「近く」の解釈論でまたもめる事が考えられます。目が離せません。