ディープインパクト

2006年12月29日

・・政治にも経済にも関係ないんですけど、今年印象に残ったものに、競走馬の「ディープインパクト」があります。学生の頃は競馬に凝っていました。馬券を買うというのではなく、馬がデビューしたときから有望な馬に目をつけてそれを追いかけるというやつです。思いどうりに走ってくれると、自分が育てた馬のように嬉しいものです。なぜか学校で教わる文言は記憶に残りませんが、馬の名前と馬の姿はすぐ頭に入ってきていました。
・・昭和45年は関東でアローエクスプレスという馬がデビュー以来破竹の四連勝を続けていました。関西にはタニノムーティエという強い馬がいてこれも連勝していました。アローは大きな馬で500キロくらい。堂々とした姿は貴公子と呼ばれていました。タニノは460キロ位。胴が長く不恰好な馬でしたが、スパルタ教育で這い上がって来た馬でした。
・・両馬は春の皐月賞で激突。タニノが勝ちました。NHK杯はアロー、そしてダービーはタニノムーティエでした。その後タニノは「のど鳴り」という病気になります。アローも活躍しませんでした。しかし私はすっかり競馬のとりこになって、馬を追い掛け回しました。アルバイトも競馬新聞の配達をしました。競馬新聞の記者になろうか、と思った時期さえありました。
・・美しい馬は今も覚えています。競馬を以前かじった方ならご存知と思いますが「ベルワイド」「タマミ」「タイテエーム」などという馬は姿が綺麗でした。番外ですが「モンタサン」という馬がいました。気まぐれで走るときバカがけする、気分が乗らないとゲートインもてこずるというむらっけのある馬でしたが、今司会で大活躍中の「みのもんた」さんはこのモンタサンから取ったという話を聞いたことがあります。
・・そんな過去もありますので、今回の「ディープインパクト」はずうっと注意してみていましたが、走るごとに強くなっていきました。フランスに渡り「凱旋門賞」という世界で最も権威あるレースに出場し3位。しかし禁止薬物を遣っていたということで失格になりました。その後日本に帰ってからの二連勝がすごい。特に最後のレースとなった「有馬記念」はすごかった。引退レースにふさわしい堂々とした走りで他の馬を寄せ付けませんでした。結局日本では13戦して12回が1着、2着が一回でした。伝説の名馬になるでしょう。しかも体重が430キロ台と小柄です。小さな体で飛ぶがごとく走る姿がたまらない。
・・たかが馬、されど馬です。凱旋門賞で一敗地にまみれそれからたくましく復活する根性は私も見習わなくてはと、感銘した次第です。競馬の事を書けば際限がありませんので止めますが、今日はディープインパクトを考えながら7キロ走って来ました。年末の挨拶に行くと「太りましたね」と言われます。体重計に乗るのが怖くて何キロになっているか分かりません。年末年始食べ過ぎないようにします。
・・昨年も同じようなことを書きました。ディープインパクトのように軽やかに、瞬発力を持って、飛ぶように走れるように・・頑張りまーす。