高齢社会
2006年04月16日
厚生労働省の方とお話をしていて、日本のこれからの高齢社会、本当に大変と改めて感じました。団塊の世代を中心に、昭和20年代生まれの人が70、80、90歳となっていった時の医療問題をどうしていくか、深刻です。
年金の問題も深刻ですが、こちらはお金に絡むこと、年金を出来るだけスリム化して、無駄をなくして、受給者にある程度の我慢をしてもらい、若年者に負担をかけないようににするためのシステムを考えていけば、何とか解決の糸口が見えてきそうです。しかし、医療、健康となると、お金の問題だけでなく、人生の考え方などさまざまなものが絡んできます。
例えば30年後、団塊の世代が90歳を迎えるころ、一年間の死亡者が170万人と予想されています。今の倍近く。それらの終末医療をどうするのか、死に際をどう考えるのか、尊厳死の問題も含め私たちが、「生と死」について考えておかなくてはいけない問題です。生命維持装置をはずすことに対する訴訟など増える一方でしょう。しかし訴訟に任せていて良いのか。裁判所がいくつあっても足りない状態になってきます。
「死」だけでなく、在宅の介護のあり方、体が動かなくなってからの考え方、本当に考え出したら、キリがありません。社会の質の変化、家族の考え方、生きると言うことの考え方、さまざまな問題を提起してくれます。
一時間以上話しながら、高齢化社会に対応する政策づくりの、難しさ、奥深さを感じました。