令和7年通常国会が開会

2025年01月24日


 来年度の国の予算や法律、条約を決める通常国会「第217国会」が24日から始まりました。6月22日まで150日間の長丁場です。この国会で令和7年度の国民の皆様の生活や経済を動かす国家予算、そして各府省庁から出される新たな法律案や改正案、議員立法や条約などが衆議院と参議院で審議されます。

当初予算案と59本の法案
 令和7年度の当初予算案は約115兆5000億円と過去最大規模です。法律案は59本、条約は13本の予定です。
 予算案は物価高騰に対する対応策やIT、AI時代に向けた次世代への投資、防災への備えなど国民の安心安全確保、人材育成や地方創生へ向けた予算など、多様な社会に対応するための様々な予算が盛り込まれています。
 法律案は税制や地方交付税、年金問題など各府省庁から準備されている重要なものばかりです。

国会対策委員長としての仕事】
 この日はまず、国会の運営を任されている自民党の国会対策正副委員長打合せを開催し、国会対策委員長代理、筆頭副委員長、副委員長らが9時10分に国会対策委員室に集まりました。委員長である私が「150日間の長丁場になるが緊張感をもって当たろう。特に少数与党でこれまでにない難しい国会となる。一つの間違いが国会の審議を大きく遅らせる事にもなるので、何かあったら直ぐに私たち幹部や事務方に相談して欲しい」と挨拶しました。その後9時30分からは1,2期生の国会対策委員も参加する国会対策委員会で挨拶し、「国会内だけでなく外においても国民の皆さんから見られているという事を忘れず、言動には十分に注意して欲しい」と述べました。

自民党全議員へ総理が呼びかけ】
 11時半からは自民党の衆参の国会議員全てが衆議院側に集まり両院議員総会です。石破総理が「少数与党で難しい国会になるが、野党の皆さんの意見にも十分に耳を傾けながら、この国会を乗り切って行こう」と開会に当たっての抱負を述べられました。

 衆議院の本会議は2回開かれます。最初は正午から本会議です。これは今国会における議席の指定や特別委員会の設置を決めるものです。議長が設置する特別委員会を読み上げ約5分程で終わりました。

【天皇陛下のお言葉】
 その後は午後1時から、天皇陛下のご臨席の下で参議院の本会議場で衆参議員が集まり今国会の開会式が厳かにありました。
 天皇陛下のお言葉は次の通りです。
「本日第217国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは私の深く喜びとするところであります。国会が国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを嬉しく思います。ここに国会が、国権の最高機関として当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に望みます」
というものでした。国会議員はみんな頭を下げて、しわぶき一つ立てずに聞き入りました。

【政府4演説】
 そして午後2時から1時間30分にわたり、総理の施政方針演説、外務大臣の外交演説、財務大臣の財政演説、経済再生担当大臣の経済演説といった政府4演説がありました。
 総理の施政方針演説は、地方創生や人口減少への対処、経済の再生、外交防衛など幅広く地に足のついた演説だったと思います。

野党各会派へご挨拶】
 国会終了後に与野党10会派の国会対策委員長に集まっていただき、私から今国会に臨むに当たっての野党の皆さんへのご挨拶をさせていただきました。そして野党からも一言ずつ挨拶と要望をいただきました。10会派は自民、公明の2与党と立憲民主、日本維新の会、国民民主、れいわ新選組、日本共産、有志の会、日本保守党、無所属の野党8会派です。

使命感と不安と】
 いよいよ国会の始まりです。自民党国会対策委員長として初めての本格的な仕事です。昨年の臨時国会は24日間ですので、通常国会が6倍長い会期となります。何が起きるか分かりません。150日間緊張の連続です。全力をかけて充実した国会審議になるよう努めて参ります。宜しくお願いします。

写真は両院議員総会、衆議院本会議場、与野党国会対策委員長会談】