若者のオーガニック農業への参入に期待

2024年01月16日


 15日(月)、農林水産省内で「令和5年度オーガニックビレッジ全国集会」が開かれました。web会議で開かれ、全国から自治体、農業者、農業者団体など1000団体が参加されました。オーガニックビレッジとは農林水産省が推進している「みどりの食料システム戦略」の政策の一環で、自治体ぐるみで生産から消費まで有機農業に取り組む市町村を指定するもので現在92の自治体が指定を受けています。目標は100自治体です。

環境との調和を強調】
 まず私から今回の能登半島地震に対してのお悔やみとお見舞いを述べた後「本年は食料・農業・農村基本法の改正を四半世紀ぶりに行う。見直しの基本的な考え方の一つとして、食料供給が環境に負荷を与えないよう環境と調和のとれた食料システムの確立を柱として位置づける。有機農業に就いて、オーガニックビレッジの拡大を図る。有機農業をはじめとしたみどり戦略が全国に波及して行くようにしたい」と挨拶しました。
6自治体の首長さんと意見交換】
 その後、オーガニックビレッジからの報告として長野県松川町など6自治体、事業者・団体から楽天農業(株)など4団体がそれぞれの取り組みなどを報告しました。私は公務の関係で、松川町の報告のみの拝聴となりましたが、大会終了後に大臣室で6自治体の首長さんたちと意見交換をしました。いずれもオーガニックビレッジの首長さんです。
自治頼トップの若者への期待
 6市町村長の皆さんたちとの意見交換の中で、それぞれが実践しているオーガニック農業について語っていただきました。皆さん口を揃えて「若者の有機農業に対する考え方はこれまでとはかなり違っている。皆さん積極的だし、特にスマート有機農業を考えておられる。若者に刺激を受けることが多い」とおっしゃっていたのが、大変印象的でした。
有機農業への新たな視点
 有機農業というとこれまで農薬を使わず、出来るだけ自然に優しく作物をつくる、その分苦労も多い、というイメージでしたが、若者たちはまた新たな視点で有機農業を考えているようです。そこにこれからの有機農業への期待や若者の就農への期待が見えてくるように思えました。それがオーガニックビレッジを大いに盛り上げて行けば地域の新たな活性化にもつながると感じました。
 オーガニック農業、オーガニックビレッジの形成が今後の農業や地域、そして食生活の一つの在り方を提示しているように思えます。
写真はオンラインによるオーガニックビレッジ全国集会