原油、物価高騰経済対策、農業分野での協議

2022年04月05日

 3月末に政府は「コロナ対策、ウクライナ情勢に伴う原油価格や物価高騰等への対応」という事で、4月中に緊急経済対策を打ちだすことを発表しました。取り分け4本柱の中に「孤独孤立に悩む方々へのきめ細やかな対応」という項目が入ったことは画期的であるという事は既に書きました。

 5日(火)は農林役員会が開かれ農業、林業に対する経済支援対策が話し合われました。農林水産省から出された経済対策は➀化学肥料原料の調達支援➁配合飼料の価格高騰対策➂国産材への転換等支援対策など6項目です。

 しかし、熊本はスイカ、メロン、トマトなど施設園芸が盛んなため、原油や肥料に、加えてビニールの高騰にも悩んでいることを訴えました。特に、毎年張り替えるビニールは既に15%も値上がりしていることを聞いていましたので、そのことも含めて項目の中に「施設園芸に対する支援」を盛り込むように求めました。
 これに対して農水省側からは、ビニールは生産コストに占める割合が小さい、などの回答がありましたので、再度私の方から「割合は小さいかもしれないけれど、農家の負担は限りなく重たい。是非施設園芸地帯の実情を調査したうえで、支援策を作成して欲しい」と述べました。
 最終的には総合農林政策調査会長に一任しましたので盛り込まれるかどうかは分かりません。農業は地域によってさまざまな農畜産物があり産地も違います。畜産、コメ、施設園芸、野菜、花き、茶等、それぞれの生産農家が厳しい状況ですので、孤独・孤立に対する支援と同様にきめ細かな配慮が必要なところです。