地方創生特別委員会で質疑応答

2022年03月10日

 10日(木)午前9時から「地方創生に関する特別委員会」(石田真敏委員長)が開かれました。先週、地方創生担当の野田大臣、デジタル田園都市国家構想担当の若宮大臣がそれぞれ所信を述べられましたので、その所信に対する質疑です。
 私は筆頭理事ですので8時50分から理事会を開き、この日の質疑者と時間を確認しました。質疑時間はトータルで4時間。与党30分、野党3時間半です。質疑者は与党は自民、公明1人づつ、立民3人、国民民主1人、維新2人、共産1人です。
 参議院では予算委員会が開かれています。大臣が答弁のため予算委員会にとられた時はそちらが優先しますので、色々と工夫しなくてはなりません。この日は10時過ぎから野田大臣が予算委員会で退席、午後1時からは若宮大臣がやはり予算委員会出席のため一時離席されました。
 このため大臣が不在の時間は与党の質問に充てました。

 質問は、地方創生に対する課題、更にデジタル田園都市国家構想とは何ぞや、という趣旨の質問が続きました。
 特に大臣答弁も含め地方創生のポイントは「女性」が握っている事が強調されました。地方から男性以上に女性が都市部に流出しそのまま都市部に残り、結局地方は女性の割合が小さく、少子化も進行するという悪循環の実態が取り上げられました。

 このため委員会では与野党とも、いかに女性にとって魅力ある地方を創るか、そのためには就職先と女性のキャリアにふさわしい職業を地方でどう確保していくか、などについて論戦が繰り広げられました。

 「言うは易し行うは難し」で、なかなか難しい課題ですが、予算を投じて人を配置して少しでも地方への女性の移動を促進させなくては、地方の発展もなく人口も減少する一方になります。
 質疑応答を聴きながら私自身も歯がゆい思いをしました。

 地方創生は今後も息の長い、取り組みになります。しかし歩みを止めてはますます地方も国家も萎んでしまいます。特効薬はありません。
 常に地方に目を向けた政策をつくっていくことが求められます。