地方創生の成功事例、群馬県川場村を視察

2022年03月07日

 6日(日)、自民党地方創生実行統合本部で群馬県利根郡川場村を視察しました。メンバーは二階統合本部長、林本部長、森山本部長代行ら大物ばかりです。私は事務総長として参加しました。
 川場村は人口3300人の小さな自治体です。しかし、過疎の雰囲気は全くなく、村民の皆さんから元気はつらつとした印象を受けます。それは東京の世田谷区と1980年から縁組協定を結び、世田谷の小学生や住民と交流をし、一緒になって健康づくりを展開し、里山塾や森林づくり塾などで自然環境を後世に伝える活動を行い、都市と農山村の交流を世代を超えて実践しているからです。

 加えて、道の駅「田園プラザ川場」はそこでしか買えない地域のブランド品を揃え、東京方面から年間200万人が訪れ、売り上げも18億円程に達しています。しかも7割はリピーター、5割はコアなリピーターというから驚きです。
 
 教育、健康、人づくり、経済活性化などそれぞれの分野で活力にあふれ、疲弊した農山村の姿はみじんも感じられません。集落もおしゃれで、萱葺きの高級宿泊施設もあり美しい田園山村風景が広がります。この日は3月には珍しい大雪の天候となりましたが、白銀が幻想的な景色をつくり上げていました。

 村長の外山京太郎さん、田園プラザ川場の社長永井彰一さんの話を聴きましたが、お二人とも川場村生まれの川場育ち根っからの川場っ子です。
 これほどまでの村と道の駅をつくり上げた要因は「過度に行政に頼らない」「人づくりが最も大切」「広く海外を視野にしっかりと学ぶ」そして「自ら苦労して工夫してオリジナルのものをつくり上げる」の様でした。

 「田園プラザ川場」にはファーマーズマーケットという地元農産物の販売コーナーがあり、私たちが行った時も大変なお客さんで賑わってました。ほかのマーケットと違うのは、野菜、果物一つにしてもよそで買うのと差別化している、ひと工夫も二工夫もした商品になってる、都会の富裕層が購入したくなるような美味くて、おしゃれで、お土産にもなる商品に仕立てられているという事でした。
 マーケットに農産物を出荷している農家の方々も年間200万円を超える収入があるようでした。

 地方創生担当大臣として一年間様々な活動もしてきましたが、まさに行政は外部から支えることが大切で、肝心なのは地域の住民の方々にいかにやる気や使命感、経済観念をもって一致協力し、自立したて地域づくりに立ち向かってもらえるか、という事が肝心であることを目の前で見せられました。

 朝9時に赤坂の宿舎を出て、帰り着いたのが午後9時半、12時間超の視察でしたが中身の濃い一日でした。