中国を念頭に国家のガードを固めよ
2022年02月03日
2日は半導体の地政学についての有識者の話を聞きましたが、3日(金)は自民党国防議連で米中の「新領域」技術への取り組み状況について有識者の意見を聴き、また情報通信戦略調査会で「電気通信事業のガバナンス検討会報告書」(案)について聴きました。
いずれも中国が半導体分野や国防の新技術や通信分野などで優位に立つ一方で、我が国の個人情報や貴重な技術がかなり流出しており、結果として他国を利することになっている、という現状が報告されました。
AIやIT技術などだけでなく、シイタケやアサリなど農産物に対しても国内産として販売されているが、原産地は外国で日本で短期間育成されたり、畜養されたものが、国産として販売されシェアを伸ばしているという現状もあります。
日本は自分の国の技術の機密性や知的財産の保護に、あまりにも無頓着過ぎてきたのではないか、という議論が続きました。
私も国家として強くかかわりを持ち、一方で国家ぐるみの投資も実施することによって国家間競争に打ち勝つことが、今後これまで以上に重要になって来るし、これだけ情報通信が中心の世界になれば、情報流出には細心の警戒を払い、対策を立て実施しなくてはならないと思います。
丁度、中国が国の威信をかけてゼロコロナ体制の下での冬季オリンピックが始まりました。これ見よがしに厳しいコロナ対策やオリンピック運営・選手村の管理に対してのIT技術を見せつけられます。改めて我が国が厳しい立場に置かれていることを感じざるを得ません。歯がゆい思いでもあります。
あまり国家主義になることには個人の自由や経済・営業の自由を尊重する立場としては考えなくてはなりませんが、国家としての無防備さや認識の甘さは、結果的に我が国だけ取り残されることに繋がります。今後も自民党の部会で、幅広く報告を聴き、深い知見を取り入れていきます。
宇宙や海洋も含めて国家として、しっかりとした方針が求められます。