トンガはどうなっている

2022年01月18日

 18日(火)、正午から自民党外交部会が開かれました。15日にトンガ北部の海域で大規模な海底火山噴火が発生し、その影響はわが国にも津波という形で押し寄せました。「トンガの火山噴火の最新情報と政府の対応」というのがテーマの一つでしたので出席しました。というのも私は「日本・太平洋島嶼国友好議員連盟」の一員です。ポリネシアやミクロネシア、メラネシアといった海域の国々と日本がいかに友好関係を築いていくかの論議を積み重ねて来ましたので、トンガ沖の噴火でどのような被害が出ているか、心配で出席しました。

 外務省から報告がありましたが2名の死亡が確認されたという発表だけでマスコミで流れている情報以外には大きな報告はありませんでした。またニュージーランド軍の偵察によると飛行場及び港湾が損傷し使用不能であることも報告されました。

 わが国だけでなく、アメリカ西海岸や南米の太平洋沿岸にあれほどの影響が出ていることから相当の被害状況であることは間違いありません。一日も早い状況把握が進み、ラグビーなどで大いに日本との友好が深い親日国トンガに対して支援の手を差しのべたいものです。

 というのも南太平洋諸国の国々に対して、中国が盛んに支援をしながら、中国側に取り込んでいるからです。これまでも台湾と国交があった国々が、オセロゲームのように中国との国交に切り替えています。海底資源や水産資源に恵まれたこれらの国々は中国にとって「垂涎の的」に違いありません。

 私は発言を求め「オーストラリアやニュージーランドとしっかりと連携して太平洋の自由主義諸国として中国の野心ある支援を食い止めるべきだ」と述べました。

 トンガは立憲君主国の「トンガ王国」です。王様のいる人口10万人ちょっとの国です。いくつかの島からなり、面積は熊本市の約2倍です。私はまだ行ったことはありませんが南国の情緒漂う南太平洋の楽園だと思います。それが一気に地獄絵図のようになっているのかと思うと気が気でなりません。

 一日も早い情報の把握を望みます。