久々の読書day

2021年12月09日

 国会は8日(水)本会議が開かれ、この日から各党の代表質問が始まりました。コロナ感染防止のために、本会議出席はA班とB班に分かれて出席します。8日はB班の出席。私はA班ですのでモニターで質問を聴きました。

 本会議開催以外は、税制調査会や臨時国会の予算説明、委員会関係のレクチャーもひと段落しましたので、久々に読書デーでした。農業関連の文庫本を流し読みし、最近興味を持っているオランダに関しての本を少し読み始めました。オランダは面積が九州と同じくらいで、20年前は人口もGDPも九州とあまり変わりませんでした。このためオランダを意識しながら、20年前国政に出馬するとき、九州と人口や経済力、面積が同じオランダが国家としてヨーロッパの中で一定の存在感を持っているのだから、九州も同じことが可能であるはず、という「九州政府出現」を書いて冊子にして皆さんに読んでいただいた事があります。

 しかし20年を経過した今、面積は当然変わりませんが、GDP、人口ともにオランダは大幅に伸び、九州は停滞しています。この20年間のオランダと九州の格差はどこから来たのか、というのが興味を持つ最大の理由です。これからしっかり学習したいと思いますが、「オランダモデル」と言われる雇用形態、また国内の主要都市を高速交通網で結び、流通の合理化を図ったこと、などが成長の原動力と言われる一方で、労働力確保のために採った移民政策を巡って国論が分かれている現状など、いくつかの光と影も見えて来ました。

 江戸期、鎖国の中で我が国が貿易をした数少ない国オランダ。蘭学という形で貴重なヨーロッパ文化を教えてくれたオランダ。君主国であり、オランダ艦隊で一世を風靡した時代も持ち、英国、フランス、ドイツといった強国に挟まれながらも特性を生かした国づくりに興味が注がれます。

 久々の読書で様々な事に思いを馳せるのも良い一日です。