トラックなど物流業界の危機感

2021年12月03日

 2日(木)自民党本部のホールで全日本トラック協会、全国ハイヤー・タクシー連合会や日本バス協会主催による「燃料価格高騰経営危機突破総決起大会」が開催されました。全国からトラックや物流関係者の方々が集結されました。私は自民党税制調査会がありましたので出席できませんでしたが、夕方、大会に出席された「熊本県トラック協会」の皆さんから話を聴くことが出来ました。

 トラック業界は現在、燃料の高騰に加え運転手不足に悩まされています。どの業界も人手不足ですが、特にトラック業界は大型車両など特別な免許証が必要なため、なかなか運転手が集まらないという事で、その深刻さが増していました。
 「経営努力で何とか出来るものなら知恵を出すが、人手不足と燃料高騰は外的要因で手の打ちようがない」と嘆いておられました。

 英国でも、EUから離脱して移民の入国を制限したために、トラックの運転手不足で物流が動かなくなっています。どんなにインターネットが主流になっても、人手が必要な分野は必ずあります。先日地元の各企業を回った時も、製造業における人手不足の悩みを各企業の方々から聴きました。

 少子化に加え、生産年齢人口の減少、更に特別な技術を持つ働き手の減少が続きます。いかにAIや5Gなどのデジタル先端技術が進んでも、汗して働く人の労働が必要な分野は暮らしの中で必ず存在し、それは重要な分野です。

 足元の政策をしっかりと考えていかなくてはなりません。「人手不足」がトラック業界に代表されるように、あらゆる産業におけるこれからのわが国の一大課題です。