天草も人口減少や耕作放棄地で大変

2021年11月22日

 20日(土)天草に移住している先輩の誘いで上天草市の姫戸町に出かけました。静かな八代海を目の前にして、ゆったりとした入り江に集落があり、風光明媚で心が落ち着く素晴らしい地域でした。旅館は岬の高台にあり、八代市が展望出来、抜群のロケーションでもありました。

 ひと晩、地元特産のワタリガニをいただきながら、昔の思い出話に花が咲きました。翌朝、その先輩と周辺を車で回りましたが、至る所に雑草が生い茂っています。さらに空き家も多く、たまに見かける方々は高齢者ばかりです。以前はきれいに手入れされた田んぼや畑だったと思いますが、いったん耕作放棄地になると、土地が荒れるのは早いものです。荒涼とした風景に愕然としました。

 先輩は「老後に静かに暮らすためにこちらに移住してきたが、今後このような地域はどうなるのだろうかと心配している」とおっしゃていました。まさにそうです。厳しい現実の姿がそこにありました。
 今回の選挙で、私も選挙区内の山間部である福岡、大分、宮崎の県境を選挙カーで回りましたが、同じような光景を目にしました。中山間地も島しょ部も同じ状況という事が改めてわかりました。

 一刻の猶予もありません。このように荒廃していく我が国の地域を今後どのようにしていくか、大きな国内課題の一つでもあります。改めて、荒れる農地、耕地をどのようにしていくかの課題を突き付けられました。

 私自身は今回の自民党農林・食料戦略調査会の中で農地政策検討委員会の委員長になりました。重い役職です。責任の重大さと同時に、前進のためにどの様な政策手法があるのだろうという暗澹たる気持ちにもなります。
 それでも懸命に考えて対策を提示していきたい、と思います。試行錯誤が続きます。